あなたは必要な情報を持って生まれてきている

　明け方、面白い夢を見ました。壁際の細長いテーブルに、アイテムごとに分かれた袋がいくつか並んでいて、黄色い同じ大小の本が1冊ずつ。近くにいた綺麗な女性に「これは何ですか？」と訊いたら、「あなたがこの世で使う物」と。更に私はこう言っていました。「あゝ、前の世界でもそうでした」　それを覚えているんだと言わんばかりに、その女の人は私を見て、「あなた、レアキャラですね。たまにそういう人がいます」

　植物は、発芽の季節、寿命、花の形や色、大きさなど種の中にすべての情報を持ちます。人もそれぞれ、必要な情報を受精卵の中に入れて生まれてきているのかなと私は思った次第です。情報の引き出し方は、ピンときたことをやりまくること。内容にもよりますが、頼まれごとを快く引き受けていくことも情報を引き出す糸口になります。現に私は人からの頼まれごとを引き受け続けてコンサルタントになりました。それが結局のところ、一番の望みだった出版に繋がったわけです。

　植物の種、人間の受精卵。決定的な違いがあります。それは環境を選べるか否か。植物の種は着地点を選べません。風に飛ばされて海やコンクリートの上に落ちたら終わりです。運よく土の中に着地できても間引きされたらそこまでです。ところが、人間は自分で行動して環境を選び作っていくことができます。向上することに貪欲な人は、受精卵の中に持つ情報を引き出して活かしながらどんどん進んで望みの人生を生きることができます。

　祖先から受け継ぐDNAなのか生まれる前に自分で選んだ情報なのか神様が持たせてくれたものなのか、それは分かりませんが、あなたの人生に必要な情報はすでに潜在意識の中に在ります。それを活かすべく、動いていきましょう。素晴らしい人生を送ることができます。思考にも気をつけてください。私なんか、あの人のようにはなれない、どうせ私は、などとそのような考えを持つとせっかく持って生まれた情報源にアクセスできません。

　かつて見た夢で忘れられないものがあります。両端に少しばかりの灯りがともる薄暗い廊下を歩いていくと、二つの扉の前にダンブルドア校長先生のような人が立っていて私にこう言うんです。「こちらは金銀財宝の部屋、こちらは膨大な叡智が詰まる本の部屋。どちらを選ぶかね？」
　私は、こう答えました。「本の部屋を選びます。知識を得れば、欲しいものは自分で買えるから」　読んで得た情報を元に考えて原稿を書いて生活しているのですから、今の私の人生は読書で作り上げてきたと言っても過言ではありません。かつて見た夢は正夢になっています。

　この世は行動の場。あなたの人生を謳歌するには持って生まれた情報を活かすこと。情報の引き出し方は、そうしようと思ったことを実行し続けることです。よく、出会える人とは出会えると言いますが、行動してこそです。宝の持ち腐れとは、生まれ持った情報を活かさない人のことを言うのだと私は思っています。

　あなたの幸運を祈り願っています。

　写真は実家の庭に咲くお花です。

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山下純子