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「だいすきよ」絵本を出版しました


活動し始めて、約1年半…


ようやく絵本が出版できました。


ここで応援してくださった皆さま、
本当にありがとうございました!


本の表紙はハードカバーではなく
ペーパーバックという薄い表紙のタイプの本です。


そしてなんと…!

出版から1ヶ月、7/20までは
収益は全額子どものための団体に寄付することにいたしました。


寄付先は
①Make-A-Wish JAPAN 
https://www.mawj.org
②一般社団法人 ぐるーん
https://gruun.jp

2022年8月に、計74,431円寄付させていただきました。

私の方からは
どなたが購入してくださったか
分かりませんので。


購入してくださった方は
コメントなどくださると、
私から一言お礼が伝えられるので
嬉しいです。



ここからは、
絵本出版への想いについて
書かせていただきます。

医師である私が、どうして絵本を出版しようと思ったのか?


興味がある方のみ、お読みください。


私の父親は高校の数学教師、
母は小学校の先生、
三歳ずつ離れて兄、姉、私。

いつも忙しく、家はまさに足の踏み場もなく
片付いていた試しがありませんでした。

私の記憶の中の母は、
いつもちょっとピリピリしています。

私が3歳で幼稚園に行き始めてから、
しばらく母方祖母の家に帰る生活が始まりました。

祖母が、祖父の自営の事務所に連れて行って勉強をさせたり、
公園で運動させたりしてくれていました。

「じゅんこは三歳から絵本を読んでたよ」

「お弟子さん(祖母はお茶の先生をしている)も、
 お利口に読めるねって褒めてくれていたのよ」

こうやって、大きくなってからも何度も褒めてもらいました。

私は末っ子で、
親と2人でゆっくり話す機会は小さい頃はそう多くもなく。

祖母はそんな私に、
たくさんの愛情を注いでくれました。

おばあちゃんと2人、食卓でに5円玉をたくさん出して
「5円が1枚で5円ね。5円が2枚で、10円ね。5円が3枚だと…」と
掛け算を教えてくれたこと。

今でも覚えています。

子供というものはお金が割合好きなので、
まずまず興味を持って聞けます。

そして今や
6歳の私の娘も自分の財布でお金をかぞえています。


魚屋さんや、八百屋さんなどが入った
地元のいつもの商業ビルで、
おばあちゃんと一緒に買い物をしたことも懐かしい。


近くの公園で、
「おばあちゃん、だっこしてー!」と言った日も懐かしい。


おばあちゃんとおじいちゃんが建てた家の縁側で、
おばあちゃんが大事に手入れしてきたお庭を
一緒に眺めていたのも懐かしい。


お茶のお稽古でお弟子さんたちがいる中、
ちょこんと一緒に畳に座らせてもらっていたこと。


見よう見まねでふくさを持たせてもらったりして、
非常におぼつかない様子でお茶のお稽古を
させてもらったことも懐かしい。

私は、祖母からたくさんの褒め言葉を受け取り、
愛情を受け取りました。

絵本がすらすら読めることを褒めてくれたのは祖母。

そして、絵本を出版した今
やっぱり一番喜んでくれたのも祖母でした。

「どうしておばあちゃんはそんなに喜んでくれるの?」
と、涙を浮かべながら聞いたぐらい
それは嬉しいことでした。

そうやって、
私の中には褒められた子供時代の記憶が残っていて。

いつの間にか「絵本」という言葉は
私のパワースポットになっていました。

そして、
子供の頃から絵が上手だった姉を思い浮かべては

私が文章を作って
お姉ちゃんに絵を描いてもらって
絵本を作りたい

と、夢を描いていました。

私が実際に、
「絵本を作りたいと思ったのはどうしてか?」と聞かれると、
このような経緯です。

そしてここからはようやく
今回の絵本の内容に入るのですが…

でも。

実は…

小さいころから本当に褒めてほしかった、
もっと愛情を伝えてほしかったのは母なのです。

お母さんから、もっと愛情を伝えてほしかった。

この絵本を誰に贈りたいか、
自分でよくよく考えた時。

一番しっくりくるのは、
寂しかったあの時の幼稚園児の私なのです。

ただただ、お母さんは忙しくて、
大変だったのだと思うのだけど。

それでももう少し伝えてほしかった。

だけど、今自分が三人の親になって、
母の孫への対応を見て分かります。

こんなによく笑う人で、
子供たちを大事に想う人だったのだ、と。

お母さんはただの一人の人間で、
もちろん未熟なところもあって、
ただただ忙しくて。

毎日を過ごすだけで精いっぱいだったのだな、と。

そんな小さかった時の私の記憶から、
私は精一杯、子供達に何度でも何度でも伝えています。

「だいすきよ」、と。

その言葉たちをギフトのように、
絵本を通して、
子供達や、大人にも贈ることで。

もしかしたら、
この絵本を受け取った人たちの未来が
1mmでも良い方向に変わるかもしれない。

そんな夢を描いて
「だいすきよ」という今回の絵本を作りました。


これが、絵本への想いです。

ここまで長文を読んでくださった方、ありがとうございました。



出版して、初めてお祝いのお花をいただきました。

こんなに嬉しいことってあるんですね。

絵本を出版してからというもの、
周りの人が喜んでくれるのが嬉しくて。

世の中にこんなに嬉しいことがあるんだと、驚いています。

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