六分儀句会22 師走の段

今年最後の句会。またご新規様の登場です。少しずつ拡充されるメンバーさん、とたくさんの作品。すごいなと思うのは「3句から5句」と幅を持たせているのにこのところずっとみなさん5句の投句が続いています。みんなで無理なく頑張ろう(笑)


25. 生臭き羊の息や冬の空 (佐々木ふく)6点
◎ 佐伯一馬 冬はスッキリした空気のイメージがありましたが生臭さとのギャップが印象に残りました。羊という距離感もハマっていると思います
◎ 久留島元 牧場とかでしょうか、犬でも馬でも成立しますが羊のもこもこ感と獣臭、冬空の冷たさはほどよい対比
◯ 仲田陽子 牧場などで見かける羊の息を嗅いだことはないが、きっと臭いんだろう。冬空の暗さがなおどんよりと感じる。羊毛も薄汚れていそうだ。
◯ 岡田朋之 対比が効いている。生臭い息はあたたかいのだろうし、リアリティもある。綺麗な景ではないけど好きな句です。写実?

56. 鼻風邪のいびきの規則正しき子 (佐々木ふく)5点
◎ 髙橋梨華子 健やかな風邪の句。健康な体調不良が表現されてて面白い。
◎ 山本たくや 「鼻風邪」も「いびき」も良いものではないけど、それらを下五の「正しき子」で一気にこの俳句のイメージを反転させてくれました。
◯ 岡田朋之 冷静に考えれば呼吸なので、規則正しいのは当然なのだけれど、「規則正しき子」としたのが良かったと思う。
△ 青に桃々 治りがけでしょうか。そっとのぞく寝室の子の規則正しきいびきにほっとするようす。明日は起きて遊べるでしょう。
△ 久留島元 類句は多そう

41. 教室のオルガンに埃冬銀河 (佐伯一馬)4点
◎ 岡田朋之 オルガンと冬銀河! この組み合わせなのに付きすぎ感がないのは埃がいい仕事しているからか。
◯ 髙橋梨華子 使われずにひっそりと残されたオルガン。冬銀河で突然スケールが大きくなるのが面白かった。
◯ 山本たくや 扱っている素材はどれも素敵で取り合わせとしても良いかなと思います。ただ、中八になっている関係でリズム感が悪くなっているので、そこは減点ポイントでした。
△ 佐々木ふく 素敵な光景だと思いました。冬銀河が、本来は地味な十二音を魅力的にしていると思います。
なんとかリズムを整えられないかなと思ったのですが…ピアノだと少し印象が変わってしまいますもんね。難しいなぁ。

9. 人間に足あり月を蹴るために (山本たくや)4点
◎ 宮川由梨 月を蹴るためとは大きく出たなあ。
◯ わたなべじゅんこ アリエルもきっと歩くためでも彼と一緒になるためでもなく月を蹴るための足がほしかったんだな、と。
◯ 久留島元 月だと秋?むしろ無季でしょうか、なんとなくわかる感覚
△ 岡田朋之 良い句だなと思いましたが、類想というほどではないけど似た句を知っていて、ちょっと取れず。
人間に足がある理由の発想は面白かったんですが、理由を説明しているだけで終わっている気がして。


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