24 六分儀句会 卯月の段

6. 頭ん中あれもこれもと春始動 (明定朝子)6点
◎ 小林少年 意思とは関係なくいろんなものがモゾモゾと動き出してしまう。「いよいよ」という気持ちもどこかで後押ししている。春ですねえ。
◎ 六平 実感。 句の勢いがいい。
◯ 美稲しょうこ とてもよくわかる気持ち。春になったらやりたいこと、やるべきことであっぷあっぷしてきます。「春始動」これはそうこうしているうちに春は動き出してしまったのか、それとも自分も動き出しているのか、どちらにも受け取れますね。ちなみに私は前者になりがち(笑)
◯ 仲田陽子 頭ん中の「ん」の字がいかにも混雑してる感じがする

29. おだんごは高め入学式の朝 (佐々木ふく)5点
◎ 芳野ヒロユキ お母さんのおだんごか、娘さんのおだんごか、それとも二人ともなのか、私は母娘揃って高めおだんごにしている朝をイメージしました。読む側にもアゲアゲテンションが伝わるいい俳句だと思いました。技法的にも名詞だけでつくられており、高めとしたことによる切れが朝と呼応して生み出されたリズムがすばらしい。
◯ 黒田さつき 気合い入ってますね👍
◯ わたなべじゅんこ 母子揃って晴の髪型。入学式の晴れやかな気分が伝わります。
◯ 岡田朋之 なんとなく入学式のソワソワ感がうまく出ている。
△ 小林少年 気合入ってるねえ。宝塚みたいなところかな。
△ 仲田陽子 宝塚歌劇団っぽい

24. 蝌蚪に足意外にシュッとしてはるわ (久留島元)4点
◎ わたなべじゅんこ 蛙の子に足。それが案外シュッとしているという意外な発見が眼目。口調がいかにもおっとりと春らしくて楽しい。
◯ 芳野ヒロユキ シュッとしてはるわは最近よく目?耳?にするので面白いと思いました。
◯ 六平 なんかおかしく、楽しい
△ 小林少年 確かに網タイツ履いているような……。

32. 青空をつつつくやうに下萌ゆる (佐々木ふく)4点
◎ 黒田さつき 春ですね〜🌸
◎ 仲田陽子 旧仮名づかいで書くおもしろさ。つつつ…なんか旧仮名でまた俳句書きたくなる。
△ 小林少年 あえての旧仮名遣い、効いてます。
△ 美稲しょうこ 青空は遠くて届かないけれど、寝転んで見ているとすればこう見えるのかもしれないな~と、目を閉じて春の大地に寝転ぶ自分を想像しました。

5. 白球のフェンスを越えて山わらふ (黒田さつき)4点
◎ 美稲しょうこ とても自然な流れで景が見えてきました。大きなホームランに山だけでなく選手や観客も笑っているさまが見えてきます。スカッと気持ちのよい一句。
◎ 明定朝子 高校野球のバットが今年からあまり飛ばないように改良されたそうです。ホームランいいね。

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