六分儀句会22神無月の段

少しずつ人数も増えて賑やかに。秋らしく抜けた感じが気持ちいい句が多かったですね。

3. 運動会ひとり蜻蛉を見ている子　（久留島元）5点
◎　山本たくや　運動会と子供との対比が良いですね。運動会で元気に走っている子どもたちがいる一方で、ひとりポツンと蜻蛉をみている子ども。ちょっとセンチメンタルな気分になれました。
◯　黒田さつき　ええ子やなぁ🥰スポーツ出来んでもいいねんよ、人それぞれやからね
◯　佐伯一馬　寂しい感じではなくぽけーっとしてる感じでいいと思います
◯　明定朝子　自分のクラスの応援をしている時にトンボを見つけ、ついついトンボに目を奪われてしまったんだね。
△　宮川由梨　喧騒の中、一瞬興味がそっちに逸れてしまった子供の様子が浮かびました。
△　岡田朋之　

52. 蟷螂の悩みエルエムエヌの順　（佐伯一馬）5点
◎　青に桃々　蟷螂の悩みについて考えたことなかったです。　目ばかり大きい蟷螂。なんだかわからないけれど、悩むならエルエムエヌの順を悩むのか。カタカナでこんがらがってきた！
◎　岡田朋之　
◯　久留島元　LMNの順番に悩んでいるのか、悩みがLMNの順に分類されるのか、などと考えながらカマキリ見てるだけの作者がいいですね。

14. 梨選ぶ真剣な手つき老夫婦　（宮川由梨）3点
◎　髙橋梨華子　果物を真剣に選べる二人、こんな風に歳を重ねたい。
◯　明定朝子　梨選ぶのにそんなに触って触って美味しいのがわかりますか？松茸でなくてよかったです。

17. 網棚のトランペットや星月夜　（青に桃々）3点
◎　黒田さつき　綺麗〜🤩🤩🤩視線の動きが素敵です💕恋の予感も🥰🥰🥰
◯　宮川由梨　吹奏楽部生のものか、成人の演奏家のものか。演奏帰りの様子でしょうか。

2. 雲梯はがに股が良し秋高し　（青に桃々）3点
◯　佐伯一馬　リズム感が良かったです。
雲梯との相性もいいのかと思いました
◯　久留島元　だらりと下げて進むスタイルもあると思いますが大人は足元つかないようにがに股になるかなあ
◯　髙橋梨華子　秋の爽やかな公園！雲梯を見上げれば自然に空が目に入る。気持ちがいい！

35. 栗届く捨てられないものばかりある　（岡田朋之）3点
◎　わたなべじゅんこ　わかりすぎるしつきすぎると思ったけれど共感したので。ふるさと、田舎、そこから届く栗の実。子規に栗を届け続けた節を思いつつ。
◯　明定朝子　田舎に住んでるお母さんから届いたんだけど、きっと栗以外にも色んな物が入っててそこに故郷を感じさせる物があり捨てられないんでしょうね。
△　宮川由梨　断捨離ができないんですよね。

48. 爾後逢へませぬ深閑と竹の春　（わたなべじゅんこ）3点
◎　久留島元　ちょっと古い小説に出てきそうな別れの台詞、竹の設えも芝居がかっていてかっこいい
◯　岡田朋之　

55. 悪気はなかった半殺しの南瓜　（宮川由梨）3点
◎　小林少年　「南瓜」の隣に、「ハロウィン」というルビが点滅。「悪気はなかった」という言葉がよけい狂気を感じさせて、「半殺し」が痛そうで、けっこうな惨劇俳句でございました。ちなみに「ハロウィン」は、もちろんイベントではなく、ジョン・カーペンター監督の映画(1978)のほうです。
◯　岡田朋之　類想はありそうだけれど、いい言葉遊び。
△　久留島元　南瓜、どうなってしまったんだ…