22.六分儀句会 文月の段

ちょっと暑さが続いていますね。しんどい・・・。皆様もお大事に。

40. 後悔をぐんと積み込み雲の峰 (わたなべじゅんこ)6点
◎ 宮川由梨 ぐんと、が後悔の具合と雲の大きさにかかっていて、辛い気持ちが倍増。
◎ 明定朝子 後悔は山ほどある自分に響きましたね。
◎ 久留島元 ぐん、の効果がむずかしいですが、雲の峰の雄大さに対して人間のちまちました悩みの、でも当人にとっては深刻な感じ

6. 世の中を二つに割るとかき氷 (久留島元)6点
◎ 黒田さつき 甘いシロップの所と無味の氷の所の二つ❓
◎ 佐伯一馬 台湾かき氷ぐらいふんわりして生きていたいと思いました。
◯ 青に桃々 真っ二つに割れた世の中からドーンとかき氷出現、楽しい一句です。あちょー!
◯ わたなべじゅんこ 冷戦の比喩かも?でも、こざっぱりしててあっけらかんとしてるところで救われる。
△ 宮川由梨 かき氷を割ると世界が現れるのではなくその逆なのか。

33. 夕方の金魚ぶつぶつひとりごと (わたなべじゅんこ)5点
◎ 山本たくや 小学生の時、金魚を飼っていたので、この「ぶつぶつ」はよく分かる情景。それを独り言と捉えた発想と「夕方」との取り合わせが秀逸。
◯ 黒田さつき なんか納得🤣言ってそうやから
◯ 青に桃々 縁日の金魚きっと最後の一匹、大きくなっちゃって、西日の当たる金魚鉢で聞いちゃいけないひとりごとをぶつぶつ言っているのかも。
◯ 久留島元 夕方、という意味のあるかないか微妙な限定がいいですね

45. 距離探る男の雑談くそ暑し (わたなべじゅんこ)4点
◎ 岡田朋之 つまんねー男なんやろなというのがよくわかる。笑ってしまった。
◯ 宮川由梨 やってらんないですね。
◯ 佐伯一馬 暑さ三倍マシでちょっと笑いました

49. 紫陽花や孤独が並んでいて孤独 (岡田朋之)4点
◎ 青に桃々 紫陽花の傍題に七変化や刺繍花があり、はなやかな印象なのかと悩みます、孤独はいくら並んでも孤独であることと、沢山の花をつけている紫陽花のそれでも寂しいあり方にとても惹かれました。
◎ わたなべじゅんこ 大勢の中だからこそ感じる孤独。モチーフててありがちだけど、紫陽花を持ってきたのが手柄か。


よろしければサポートお願いします。これからの資料購入、執筆の原動力となります!