24 六分儀句会 睦月の段

この句会も3巡目をめぐり終えて4巡目に入りました。いろいろ思うところ合って投句数と選句数を3句に減らして次へ向かいます。ぼつぼつですが、のんびりまったりのなかにぴりりと光る一句が見つかれば幸いです。(2023年の冊子も鋭意制作中!)


27. とりあえず食べるお節の何物か (久留島元)4点
◎ 仲田陽子 お節料理にはお節でしか見かけない食材もちらほら。きっとチョロギという食べ物では?と思った。
◯ 佐々木ふく 凝ったものが色々と入っているお節ですね。もしかしたら市販のものかも。これもある意味お節らしいと思いました。
◯ 岡田朋之 お節料理って特に食べたいものもなく、なんとなく箸を伸ばすだけで、もはや正直飽食の現代にて特別美味しいわけでもなく食べる、という感覚が滲み出てます。

33. なまはげのげの直前で泣きじゃくる (芳野ヒロユキ)4点
◎ 美稲しょうこ 眼前になまはげの大きな顔が現れて驚きと恐怖で動きや表情が止まった後、堰を切った様に泣く子どもの姿が浮かぶ。「げの直前」が絶妙なタイミング。おそらくなまはげが来るまではご機嫌に笑っていただろうと思わせる。一句の中に動きが見える。
◎ 山本たくや 今回の中で、ダントツに良かった一句。なまはげに関する知識や文化はあまり知らないが、描写の切り取り方が秀逸であり、それをきちんと知らない人でも情景がアリアリと思い浮かびます。
△ 小林少年 チラと見えた瞬間に泣き始める。自分で見に行ったりしているんですよね。とても情景がよくわかります。
△ わたなべじゅんこ 泣かない泣かない!(笑)
△ 佐々木ふく 来る前から泣いてしまう感じ?と言うのは無粋かもしれませんが…一番なまはげっぽい気がしました。

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