24 六分儀句会 文月の段
18. 細やかな泡になるまで泳ぐなり (仲田陽子)7点
◎ 小林少年 あまり泳げない僕にも、気持ちよさが伝わってきます。きれいな海で泳ぎたくなる。
◎ 久留島元 泡になるまで泳ぐってすごいですね
◎ 佐々木ふく 「泡になる」にはかなしいニュアンスもあるのかもしれませんが。これはひたすら気持ちよさそう。
◯ 六平
37. ずれてゆく二人の歩幅夏の果 (六平)6点
◎ 山本たくや 少しずつ離れていく距離感を上手く表現しているなと思いました。最終的には、遠のいていく相手の背中と、鳴り響く蝉時雨を想像しました。
◎ 仲田陽子 なんだろう〜この懐かしい感じ。
昭和ポップス?昭和歌謡風味?でもキライじゃない。
◯ 小林少年 一夏の思い出でしょうか。また出会うときはあるのでしょうか。
◯ 明定朝子 仲がいい時は相手に合わせながら歩いているんだけどね。
△ 久留島元
△ 佐々木ふく
1. 自転車のベルが落ちてる猛暑の昼 (芳野ヒロユキ)4点
◎ 髙橋梨華子 銀色のベルにカンカンに反射する太陽…めっちゃ暑そう…汗がダラダラですね
◯ 山本たくや 退廃的な光景が良いですね。早くも酷暑な日々が続いているので、この落ちている「自転車のベル」から、人間にはどうすることもできない、諦観めいたものを感じます。
◯ 久留島元 季語は「炎昼」か
△ 小林少年 「自転車のベル」、昔はよく上半分が落ちていたものですが。
28. ちょうど手を伸ばしたとこから梅雨だった (岡田朋之)4点
◎ 六平 俳句的発見
◯ 黒田さつき 雨が指先に触れる感じ
◯ 久留島元 そんなあほな
△ 小林少年 「ちょうど」何だったのか気になる。
△ わたなべじゅんこ 川端康成っぽくて好き。
33. 私には向かない善意みずすまし (久留島元)4点
◎ わたなべじゅんこ くるくる回っているミズスマシだけど孤独なのね、と。たしかにそうなのかも。
◯ 美稲しょうこ どういう状況でどういう関係の人との間での善意なのかわからないけれど、きゅうっと胸が痛くなります。
◯ 佐々木ふく みずすましの季語がさらっとしていて、ほどよいと思いました。
△ 仲田陽子
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