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死ぬまでに観たい映画1001本#17   ~地獄の黙示録~

どうも!TJです!

このブログは、死ぬまでに観たい映画1001本に載っている映画を一本ずつレビューしていき、最終的に1001本全部レビューしていきたいなと思っています!3日に1回ほど更新出来たらいいなと思っております。

今回紹介する作品は、「地獄の黙示録」です!

一言で表すならば、「フィクションとノンフィクションの対比」です!

地獄の黙示録 1979年 監督 フランシス・フォード・コッポラ アメリカ

個人的評価 3.5

地獄の黙示録

個人的な見解なのですが、まるで前半と後半で映画の内容が違うのではないかと思うほど、ノンフィクションとフィクションの対比がうまく織り込まれているなと感じました。

まず前半は、かなりリアルにベトナム戦争の内容を映画で表しているなと感じました。

「え、本当にCGなしでこの画を撮っているの?」と感じるほどに戦争シーンがダイナミックでした。森林一面がまるまる燃えていたり、戦争が目の前で起こっているのかと思うほどに、迫力満点でリアルでした。

前半部分は、本当にワクワクしながら見ていたのを覚えています。そしてベトナム戦争の理不尽さを感じました。あくまでフィクションなので、実際に映画の中での出来事をあまりにも信じたくない自分がいますが、あまりにも理不尽な理由で、関係ない人が殺されていきます。めちゃくちゃ良い波が来てるからっていって島を占領したりハチャメチャです。モラルのかけらもないことが、ここまで起こるのかと疑問に思ったのですが、これが「戦争」なんですよね。ベトナム戦争について調べると、兵士の死者がアメリカ 5万8200人(カナダ人 100を含む),南ベトナム 20万~25万人,北ベトナムと解放戦線約 110万人。南北ベトナムで約 200万人の民間人が死亡。南ベトナム側で参戦した外国軍の死者は大韓民国(韓国)4000人以上,オーストラリア 500人以上,タイ約 350人,ニュージーランド約 30人。本当にたくさんの人が亡くなっています。一説によるとベトナム人の死者は500万人を超えるとも言われています。1975年当時のベトナム人の人口がおよそ4800万人くらいなので、10人に1人が亡くなっている計算になります。おそろしいですね。

そしてこの映画の後半部分は、リアルと虚構をうまく織り交ぜたファンタジーとなっています。洗脳された市民、村の中に突如現れるエンターテインメント施設、最後にたどりつく都市の異常な宗教性。ありそうでなさそうなギリギリのラインを攻めているなと感じました。

後半でもセットに莫大な費用をかけているなという感想は変わらなかったです。一種ファンタジー的な要素があったので、後半は別の映画として楽しんでいました。

どちらにせよ、この作品の凄い部分は、しっかりと戦争のむごさ、ひどさをうまく描けているということです。無造作に殺される一般市民、私利私欲のために土地を占領する中佐、クスリによって現実逃避をする兵士、どれもベトナム戦争のたった一部だったんだなぁと感じました。もっとひどい光景や残虐な光景が、現実に起こっていたと考えると、本当に地獄だなぁと感じました。

今の日本は戦争のない、平和な世の中ですが、いつ戦争が起こるかわかりません。もし今戦争が起こったとしたら、兵器が発達していることを考えると、かなり多くの死者が出ることでしょう。何億人という規模で。

こういう映画やドキュメンタリーを通じて、戦争の悲惨さを後世に伝えていくことこそ、必要なことだなとふと感じた、暑い夏の日でした。

それでは皆さん、さよなら、さよなら、さよなら。


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