『ファースト・マン』

2019年2月27日(水)

新宿ピカデリーで、『ファースト・マン』。

淡々としてるし、長いし、閉所が苦手なもので相当疲れたけど、耐えて観てよかった。地味であることに意味のある映画というか、とにかくズッシリきましたね。『ラ・ラ・ランド』の真逆を行くというか、デイミアン・チャゼルの「なめんじゃねえぞ」的な本気感というか。アメリカ万歳感、一切なし。

で、町山さんの『映画ムダ話』(114)をあとで聴いて、全ての意味がわかりました。すげえなぁ、町山さん。この回、マジで面白いので、観た人は絶対聴くべきです。

あと、ニールの奥さんを演じるクレア・フォイさんの演技が非常に素晴らしいんですが、そのあたりについては赤尾さんの書かれたこちらを読んでいただきたく。

僕はというと、ギル・スコット・ヘロンのリーディングの場面がけっこう強く印象に残ってますね。「Whitey on the Moon(月に降りた白人)」。星条旗立てる場面とかは入れず、逆にこういう場面を印象的に挿んでくるあたり、現時代ならではの描き方だなとも。で、そのギル・スコット・ヘロンを演じてるのが僕の大好きな(今年のグリーンルームフェスにもヘッドライナーで出演する)リオン・ブリッジズなんですよ。観てるときは気づかなかったんだけど、エンドロールでその名前を見て「おおっ!」ってなったのでした。


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