近田春夫×吉田豪新春トークライブ『チカダ対ヨシダ 渋谷大決戦』@LOFT9 Shibuya

2019年1月14日(月・祝)

近田春夫×吉田豪新春トークライブ『チカダ対ヨシダ 渋谷大決戦』@LOFT9 Shibuya

満杯。既に楽屋で飲んでほろ酔いで登場した近田さんは話しながらずっと白ワインを飲み続け、以前のように早口でキレキレという状態ではなかったがしかし、独自の美意識と価値基準で有名音楽人/文化人/俳優を瞬時にバッサバッサと切ったり断定していくのがチョー痛快だった。曰く「裕也さんは芸能人」「秋元康はギャンブラー。つまらなくても当たるほうにハる」「樹木希林、嫌いでさ。誰も批判できない権威みたいになってるのはよくないよ。瀬戸内寂聴とかさ。オノヨーコも一緒」「はっぴいえんどはロックじゃなくてフォーク。細野さん? フォークだね。フォークの人はダンスが下手。ダンスミュージックやるなら踊れないと」。

白ワインをおかわりし続け、時間が進むほどに話のテンポがスローになって酔っ払い口調になる近田さん。後半、まずいと感じたスタッフがテーブルに水を運ぶようバーカウンター近くのスタッフに指示出ししていたが、「こっちももう一杯ください」と白ワインをおかわりしてまたグビグビ。だが、そうして酔うことでかえって正直で誠実な人間味・ぶれないロック的価値基準とその美学が浮き上がった。終盤では気をよくしてカラオケで「ご機嫌カブリオレ」「ああ、レディハリケーン」の2曲を熱唱。やっぱ、サービス精神旺盛な人なんだなぁ。で、終わりのほうで言ってた「世界が深刻な方向にいかないように」という言葉に、なんだかグッときちゃったりも。近田さんの貫いてきたことがそれに集約されてる感じ。

タイトルは「チカダ対ヨシダ 渋谷大決戦」だったが、吉田豪さんはというと「対する」というより敬意と懐の深さで近田さんの人間味、そのステキさを引き出していた。さすがです。で、裕也さんの話のなかで出てきた「ニューイヤーロックフェスの終焉がロックンロール(という概念)の終焉」という言葉に頷く僕。

ギズムやじゃがたらの話も出たが、近田さんの「じゃがたら感・アケミ感」はもっとちゃんと聞きたかったな。あと、休憩時に流れたハルヲフォン「ブルドッグ」のライブ映像がめちゃめちゃかっこよかったです。

「300歳まで」生きてください♡

↑これは会場で流れた映像とは違うけど、最高であることは間違いない。

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