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『ゴジラ-1.0』(感想)

2024年2月8日(木)

吉祥寺オデヲンで、『ゴジラ-1.0』。

公開からだいぶ経っているが、ようやく『ゴジラ-1.0』を観た。アカデミー賞 視覚効果賞にノミネートされるだけあって、確かに近くまで迫りくるゴジラの迫力と建物が破壊される様は凄い。が、人間ドラマの部分は期待値にまったく届かず。決定的にダメなのは、人々にゴジラに対しての恐怖心がない(それをまったく描けていない)ことだ。あんなのが近くに来たら怖くてもっと泣き叫ぶでしょ。でも登場人物のみんな、そうでもなくて、わりとあっさりその存在を受け入れていて。浜辺美波さんなんて初めてゴジラ見たときも「あれがゴジラか」みたいなこと言って、怯えもしない。うそでしょって感じ。

それと主人公の、自分にとっての戦争はまだ終わってない、みたいなところから特攻を決意するみたいなアレも嫌だった。女性の描き方も、いまこの時代にそれかぁと。舞台を戦後にするにしても、いま公開するからには古い価値観・古い美意識は必要ない。

総じて台詞と演技が薄っぺらい。せっかくの視覚効果がもったいない、というのが自分の感想です。

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