『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』

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2019年11月2日(土)

新宿ピカデリーで、『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』。

『ストレンジャー・シングス』のように少年少女たちが魅力的に描かれていた『IT/イット』がけっこう好きだったので、その続編ならば観ておかねばと思って観に行ったのだが。これはダメ。観たひと全員、前作のほうが遥かによかったと言うでしょう。

プロットはいいので、ちゃんと丁寧に作ればいくらでもいい映画に仕上げられそうなんですよ。現在とあの頃とをオーバーラップさせながらひとりひとりのトラウマに順にかたをつけてく話の運び方とか、ルーザーズの結びつきの描き方なんかはかなりいいと思うんですけどね。そっちはいいんだけど、でも怖がらせ方・驚かせ方がワンパターン。そのうえ悪趣味丸出しで品がない。アンディ・ムスキエティ監督がどんどんそっち方面で悪ノリしてっちゃってるのがよくわかる。結果、無駄に長いっていうね(約3時間)。正直、途中で飽きちゃった。

ルーザーズの面々は、(ひとりを除いて)ちゃんとあの子がこの大人になったんだなっていうのがイメージできる俳優をあててて、だから今と昔のオーバーラップも活きてて、そのへんはホントよかったと思うんですけどね。だから結びもわりと好きなんだけど。ペニーワイズがなぁ…。

遊星からの物体X、アキラなど、いくつか過去作のオマージュめいた場面があったが、終盤のあの場面はヤング・ゼネレーション・オマージュかしら?

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