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ハイブリッドを当たり前に

「ハイブリッド」特に学びの世界で『ハイブリッド教育』という言葉も使われるようになり、大学や高校でのオンライン+学校で学ぶ「ハイブリッド型授業」も広がり、学びの多様性が広がっています。これって働く場でも共通するのではないでしょうか。

コロナ禍をきっかけにして、もともと制度として持っていた大企業やなんとなく仕方なしにやっていた小規模企業の方も(もちろんコロナ前から積極的にリモートワークを当たり前に整えていた事業者さんもいますが)、リモートワーク、テレワークが当たり前に定着してきました。これからは、テレワークとオフィス出社を併用するような「ハイブリッドワーク」が当たり前になってくるでしょう。

昨日の日経新聞の記事(2022年2月8日朝刊)の見出しに「ライフファースト族」という言葉があり、「ここまで来たか~ありだよねー!」と。ハイブリッドについて書こうとしていたタイミングでの記事だったので、アンテナが立ちました!!

この調査結果についても引用されています。

ハイブリッドワークは主体性を高める?

ハブリッドワークでは、会社からの押し付けやルールではなく、状況に応じてテレワークかオフィスワークを使い分ける働き方。本人の意志による多様な働き方です。社員に自律性に任せた働き方となるので、主体的に働くことが出来るようになりますとはよく言われていますね。

一方、それぞれが自分の状況を開示しないと抱え込んでしまうことになります。管理職の立場にとっては、部下を信用しきれない、生産性が下がったような気がして、気になって仕方がない、空席が目立つ全員が揃わない机の島での自分の位置が揺らいでいるようで、なんだかフラット化している景色に居心地の悪さを感じているかもしれません。

従業員の立場では、自分から報告とか相談しないと、経過を知ってもらう機会がなく、ますます自己責任でしかなくなります。成果でしか見られなくなると、本当に会社って必要?っていう従業員も出てきてしまい、定着率に影響が出る可能性もあります。

主体性は自然と生まれるモノ

そもそも主体性は持ってもらうものでなくって、自然と生まれてくるもの。だったら、どうしたらいい?結局、管理職の立場も従業員の立場であっても、すぐに相談できる、リーダーだからって部下に、普段から相談できないような関係性であったらうまくいきませんよね。主体性の前に、ちょっとハードルを越える積極性も必要です。事務所にいるから、オンラインだからってそれぞれの遠慮をなくすこと、その一歩が主体性につながるのではないでしょうか?それって、これまでのオフィスワークでも同じことです。その守備範囲が広がっただけでのことかなーと思うし、そんな場面を経験することで、双方が培われていくことかなと思います。

リーダーが率先して実施する環境や仕組づくり

事務所もオンラインもって・・・打ち合わせやコミュニケーションが必要な時、従来の「空気を読む」ということが出来にくくなるので、現実的な声がけ(事務所の場合もオンラインの人が見えるように、チャットツール活用など)と、声がけがしやすい仕組みづくりが経営者やリーダーには求められます。ここは意識よりやっぱり、仕組みづくりが必要だと思うんですよね。
打ち合わせで細かいニュアンスを伝えたいときは対面の人もオンラインの人もすぐに話せる環境をつくっておく、そのためにそれぞれのスケジュールや状態を把握できるような仕組みがあれば、ハードルが下がりそうな気がします。特に管理職やリーダー的な役割の人が、心理的な安心安全な場をつくることがハイブリッドワークにおいても大切です。

ハイブリッドワークの仕組みの例

ある企業は、オンラインもオフィスの人も毎日短時間の話す時間をつくっている、特にない時は5分で終わるし、何かある時は別途打ち合わせ時間をその場で設定することを行っているそうです。別の企業は、朝の挨拶とタスクを毎日チャットで、リモートの人もオフィス勤務の人も同じように全員に送る。またある会社は、ハイブリッドワーク体制になる前は、一応決めていても抜けてしまっていた1on1の実施を、コロナ禍で毎月1回事前にスケジュール化してやるようになったそう。

チャットでのコミュニケーション、リアクションを丁寧にすることなどいわゆる「非同期のコミュニケーション」を大切に、そして直接話すハードルをあげないためには定例化した話す場、何もなくても話しかける雑談をできる環境をつくるなど・・・。コロナ以前よりも、ハイブリッドワークやテレワーク、そして対面で通常業務の会社であっても、マスクの影響で、感染リスク回避のための輪番制などによりコロナ以前より圧倒的にコミュニケーションの量は減っています。

冒頭の「ライフファースト族」まではなれないけど、あいまいな境目でも働くことができること、働くことは、やっぱり生きがいにつながるし、人の役に立つことで自分の存在意義を感じます。でも、やっぱりそのためにはベースとなる「暮らし・生活」が土台です。

何のため、組織に属しているのか、なんで会社が存在するのか、チームで働くことにこだわるのかとかいうモヤモヤがあるとき、ハイブリットワークで働くことがうまくいく組織が増えていく経過で、生活と仕事の境界の曖昧さを認め合う風土もできていきそうな予感があります。

ハイブリットワークがうまくいく社会になりますよう・・・

(こちらも読んでいただけると嬉しいです)2年前、会社で書いたblog

https://accelc.co.jp/blog/withcsoshiki/





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