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"助演男優賞"編:第93回 米アカデミー賞 大予想!!

来月4月26日(日本時間)に行われる米アカデミー賞。
それに先立ち、今月3月15日(日本時間)に各部門のノミネーションが発表されました。

アメリカはもちろん世界中が注目する最高峰の映画の祭典。

その開催まであと約4週間。

今回はオスカー主要6部門の中の一つ、助演男優賞の予想をしたいと思います!

本命:ダニエル・カルーヤ (『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』)

『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』のダニエル・カルーヤが最有力。

ブラックパンサー党シカゴ支局の代表であったフレッド・ハンプトンを演じました。

この作品は日本未公開なので私も未試聴ですが、トレーラーを見た限り、演説のシーンなど迫力と凄み全開で、受賞の予感を感じさせます。

事実、ゴールデングローブ賞を制したほか、英国アカデミー賞と全米映画俳優組合賞というアカデミー前哨戦すべてにノミネートされています。

ちなみにダニエル・カルーヤは、『ゲット・アウト』(2017)以来2度目のノミネートです。

対抗:サシャ・バロン・コーエン (『シカゴ7裁判』)

個人的に一番の推しは、『シカゴ7裁判』のサシャ・バロン・コーエン

独特の雰囲気を漂わせる青年活動家アビー・ホフマンを演じ、エディ・レッドメインをはじめとする実力派俳優揃いの硬派なドラマ映画のなかで、一際異彩を放つ印象的な演技でした。

特に大学生相手に演説するシーンは、スタンドアップコメディー調で、ダニエル・カルーヤとはまた違った、コメディアンでもあるコーエンならではの凄みを感じました。

ゴールデングローブ賞においては、『続・ボラット』で主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞したものの、『シカゴ7裁判』での助演男優賞は逃したコーエン。

一波乱起こす可能性はあるか?

単穴:レスリー・オドム・Jr (『あの夜、マイアミで』)

※日本語字幕の無いトレーラーです。

ミュージカル俳優として活躍し、トニー賞とグラミー賞を受賞しているレスリー・オドム・Jrが今回オスカー初ノミネート。

オスカー女優レジーナ・キングが初監督したことでも話題の『あの夜、マイアミで』において、伝説のソウルシンガーのサム・クックを演じました。

演技に加えて特筆すべきは、やはりその歌声。

劇中の歌唱によって評価が高まる傾向が歴史的にあるオスカーなので、受賞の可能性もなきにしもあらず。

またダニエル・カルーヤと並び、ゴールデングローブ賞,英国アカデミー賞、全米映画俳優組合賞すべてにノミネートされています。
これは今回のオスカーノミニーの中ではこの2人のみ。

ちなみに今作の主題歌”Speke Now”は、レスリー・オドム・Jrが書き下ろして歌った曲。歌曲賞にノミネートされており、受賞最有力ではないかと思います。

穴:ポール・レイシー (『サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ-』)

聴覚障害者の自助グループの代表でありながら、自らも聾者であるという難しい役どころを見事に演じたポール・レイシー。徐々に聴力を失うことを恐れる主人公に対して寄り添う温かい姿勢が印象的でした。

現在72歳のレイシーは、オスカーはもちろん、主だった映画賞のノミネートや受賞は今作が初めて。

ウルトラダークホースです。

大穴:ラキース・スタンフィールド(『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』)

※日本語字幕の無いトレーラーです。

ダニエル・カルーヤと同じく『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』からダブルノミネーションのラキース・スタンフィールド

ブラックパンサー党に潜入するスパイ役です。

トレーラー見た感じ「この人主演じゃないの?」と思いましたが、どうなんでしょう。

ちょっと疑問です。

未試聴なので、演技に関してはコメントできませんが、ダブルノミネーションは基本的に一方に票が流れやすいので、ダニエル・カルーヤに喰われると予想してしてこの順位です。

前哨戦の結果

ゴールデングローブ賞
ダニエル・カルーヤ (『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』)

全米映画俳優組合賞
ダニエル・カルーヤ (『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』)

英国アカデミー賞
ダニエル・カルーヤ (『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』)

ゴールデングローブ賞のみならず、上記の主要な前哨戦をすべて制したダニエル・カルーヤ 。

この無類の強さを勢いに、オスカー獲得となるでしょう。


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