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"主演男優賞"編:第96回 米アカデミー賞 大予想!!

3月11日(日本時間)に行われる米アカデミー賞。

最高峰の映画の祭典の開催まで、残り6日
そんななかで今回は、オスカー主要6部門の中の一つである主演男優賞の予想をしたいと思います!

各部門のノミネーション一覧はこちら。


本命:キリアン・マーフィー(『オッペンハイマー』)

『オッペンハイマー』より、キリアン・マーフィーが初ノミネート。

"原爆の父"ロバート・オッペンハイマーの苦悩に満ちた生涯を演じきりました。

『バットマン ビギンズ』(2005)から『ダンケルク』(2017)まで、ノーラン作品の常連として活躍してきたマーフィー。前哨戦では無双状態にあり、初ノミネート初受賞が期待されます。

対抗:ブラッドリー・クーパー(『マエストロ その音楽と愛と』)

Netflix映画『マエストロ その音楽と愛と』にて、レナード・バーンスタインになりきったブラッドリー・クーパーがノミネート。

伝説の指揮者を演じるにあたり、指揮のレッスンを積み、役に挑んだクーパー。額に汗をにじませながら指揮棒を振る姿は圧巻でした。

演技部門には通算5度目のノミネート。毎度あと一歩というところで受賞にならず、今回もそんな感じで終わりそうです。

単穴:ポール・ジアマッティ(『ホールドオーバーズ(仮題)』)

6月日本公開の『ホールドオーバーズ(仮題)』より、ポール・ジアマッティがノミネート。

冬休みの大学寮で、学生の監視を任される教授役を演じました。奇想天外な学生の行動に振り回される、コミカル全開の演技に称賛の声が集まっています。

『シンデレラマン』(2005)以来2度目のノミネート。ゴールデングローブ賞(ミュージカル・コメディ部門)は受賞しましたが、キリアン・マーフィーには勝てないか…。

穴:ジェフリー・ライト(『アメリカン・フィクション』)

※日本語字幕のないトレーラーです。

Amazonプライムにて配信されている『アメリカン・フィクション』より、ジェフリー・ライトがノミネート。

黒人のステレオタイプから脱却しようとした、小説家のモンク。しかし全く本が売れないため、自棄やけになって書いたステレオタイプてんこ盛り小説が大ヒット。そんな複雑な主人公の姿を、見事に演じきりました。

最近では、『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022)のゴードン警部補役でも知られる人気俳優。満を持しての初ノミネートです。

個人的にも今作は、今回のノミネート作品のなかでも群を抜いて好きな作品なので応援したいのですが、対抗馬が強すぎて受賞は難しいですね…。

大穴:コールマン・ドミンゴ(『ラスティン ワシントンの「あの日」を作った男』)

※日本語字幕のないトレーラーです。

Netflix映画『ラスティン ワシントンの「あの日」を作った男』より、コールマン・ドミンゴが初ノミネート。

キング牧師の名演説"I Have a Dream"を生んだワシントン大行進。その立役者となったバイヤード・ラスティンの物語です。

公民権運動で厄介者扱いされたラスティン。ゲイというセクシャリティでもある複雑な人物像でした。しかしその役柄に果敢に挑戦し、今まであまり語られなかった英雄の姿をドミンゴが蘇らせました。

演技も素晴らしく、作品も良質なのですが、他のノミネート作品と比べて、如何せん認知度が低いのが問題。今回はノミネートだけということで、ドミンゴの次なる飛躍に期待です。

前哨戦の結果

●ゴールデングローブ賞
⇒ドラマ部門
キリアン・マーフィー
『オッペンハイマー』

⇒ミュージカル・コメディ部門
ポール・ジアマッティ
『ホールドオーバーズ(仮題)』

●英国アカデミー賞(BAFTA)
キリアン・マーフィー
『オッペンハイマー』

●全米映画俳優組合賞(SAG Awards)
キリアン・マーフィー
『オッペンハイマー』

前哨戦では、とにかくキリアン・マーフィーが強すぎるっ!

他の部門もそうですが、今回は下馬評通りの展開が多くなると思いますね。


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