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終身教授録の言葉

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森信三著 『終身教授録』から学ぶ 一度きりの人生を悔いなくいきること。
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修身教授録 森信三著

第1講 学年始めの挨拶 今日からいよいよ先生の講義が始まるというので、極度に緊張して待っていた。すると先生は、鐘が鳴ってしばらくすると静かにドアを開け、後ろを向いてドアを閉められた後、おもむろに教壇に上がって丁寧に我々に礼をされた。そして時計と万年筆と教卓の上に置かれて、ゆっくりと出席簿の名前を呼ばれたが、すべてが実に静かである。 師弟関係 色々な人と人との関係においても特に師弟関係というものは一種独特の関係であってそこには何ら利害の打算というものがない訳です。実際世に師