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世界の可処分時間の地図を塗り替える?IGTVとは

初めまして清水たかひろです。
映像/動画制作の会社をやっています。

最近リリースされたIGTVについて色々考えていて、せっかくなのでnoteに書いてみよう、という事になりました。

twitterではバーっと意見を書いてみたりして、10人くらいフォロー増えました。数年やって450人だったので、1日で2%の増加!僕にとっては結構すごいです笑

では早速本題へ。 

IGTVとは?

皆さんもう知っていると思いますが念のため。
Instagramからローンチされた、最大60分までの縦型動画を視聴できる新アプリ

既存のInstagramアプリ内にも機能として追加されていて、そこでも観ることができます。

使ってみての感想

仕事柄、リリースされた日にダウンロードして色々触ってみたんですが最初の感想は
「なんだこれ!使いにくい!」
しかし、FacebookもtwitterもInstagramでさえも、初日は全く同じ感想だったことを思い出して根気強く触ってみました。

だって、世界中で初めから10億人規模に同時に開始されるサービスなんてそうそう無いですから。

IGTVを分析してみる

一連の考察twitterをどばしほさん@Dobashihoという方がまとめて下さいました。

補足しつつ詳しく説明してみます!

Instagramと何が違うの?

そもそもアプリ内で動画の撮影をする事が出来ません。15秒以下の動画投稿も不可。
この時点で既存のInstagramのような、友人同士のコミュニケーションを促進する目的ではない事が分かりますね。

投稿のハードルが高い=高クオリティであり、"作り手""視聴者"が明確に別れます。

長時間動画は本当に視聴されるの?

あまりに離脱が容易なので、長時間視聴されにくい。スマホは現代人においてマストアイテムだし、LINEやFacebookなど頻繁に通知が来る為その都度視聴を中断されてしまう。

しかし、ただ暇つぶしのザッピングするだけでは既存のInstagramで十分ですよね。では何故か? 

クオリティの高い動画を、通信量や画質を気にせずに視聴する。
つまりYouTube的な使われ方を想定してるんだと思います。

ひと昔前で言えばTVに割かれていた可処分時間枠。それがスマホ時代になって奪い合いになっています。
TV vs Netflix vs YouTubeの三つ巴だった所に、IGTV電撃参入!といった感じでしょうか。その為に"視聴を再開"タブがあるのかと。

ゆうこすさんも言ってたけど"あとで続きをみる"の方がネーミングの馴染みがいいですね。削除機能も欲しい。

この辺りはさすがです。

大事なのはインパクト

スワイプ一つで次の動画へいけるので、とにかく初めのインパクトが重要です。サムネイルも結構大事。

フォローされれば目に入るので、その人を見に行くYouTuber的な人は相性が良いですね。字幕は本当に必須条件でしょうね。

ただ、ここだけは永遠の謎。。何故にアカウント名検索にしているのだろう。。
明らかにタイトル検索にすべきだと思うんですけど…

動画は言語の壁を超えるのか?

これに関しては、写真やアートほどにはいかず、ある程度言語によって縛られるのではないかと思います。音や映像で魅せる事はできても、やはり属人的な部分や言葉の意味といった部分も動画の大きな魅力の1つだからです。

番外編:専用デバイスの登場?!

ここ、あながちあり得なくもないと思っておりまして。
YouTubeやNetflixをapple TVとかで大画面で見るだけの為にモニターを持っている人も珍しくない時代。

もしYouTubeからユーザーがIGTVへと大きく流れた場合、縦型の専用視聴デバイスが登場…!なんて。あまりにコンテンツが多い時代、スキマ時間の動画視聴のために画面を独占されるのはどんどんキツくなってくるはずです。
スマホで空間にホログラムスクリーンを出せる技術などの研究も進んでいますし、数年の命のデバイスにはなりそうですが笑 皆さんはどう思いますか?

Netflix
YouTubeFacebook......
巨大企業による、可処分時間の奪い合いが止まりません

以上、僕なりの分析でした。

本当に容赦ないFacebook、ターゲットはYouTube

せっかくなので機能面以外も少し。

皆さんもご存知の、Instagramのスター機能であるストーリーズ。これはSnapchat対策である事は有名ですね。
事実このリリース後2年足らずでInstagramはユーザー数を5億人から倍の10億人にまで増やしています。Snapchatユーザーの囲い込みに成功した形です。

ちなみに世界でユーザー数が10億人を越すトップ5のソーシャルネットワークプラットフォームのうち、なんと4つがFacebookグループなのをご存知ですか?(Facebook,Instagram,messenger,WhatsApp,YouTube)※中国で展開のWechatを除く

今回は分析でも触れた通り、明らかに残りの1つであるYouTubeがターゲットだと思います。本当に容赦ないです汗

クリエイターにとっては追い風だけど、シフトは容易ではない

Snapchatユーザーが簡単にストーリーズに移行できたのは、"縦型動画でフォーマットが共通だったから"というのが大きいです。
しかし、今回は横動画と縦動画。横動画に慣れているクリエイターとって、この違いは大きいです。しかも現状はIGTVには広告がありません。ここですぐ行動に移せるかどうか、ですね。

動画2.0。 サードウェーブ時代におけるIGTV上の勝者は?

ワンメディアの明石ガクトさんのnewspicksの記事には衝撃を受けました。

そのサードウェーブ時代においては、IGTVに限らず「高クオリティで中身のあるコンテンツを作れる会社」がIGTVでも活躍するのではないでしょうか?

今まではTVなどマス向けのコンテンツや、企業の意向を汲んだ宣伝動画などが主な売上で、100%自由なコンテンツが作れる環境ではありませんでした。

今後IGTVにも広告が導入されると思いますので、短編ドキュメンタリーや1分連続ドラマなど、深いエンゲージメントを生み出す動画にも収入機会が生まれます。

作り手にとっては、"知ってもらえる入り口であるプラットフォームが増える"といった受け取り方でいいのではないでしょうか?縦動画を作るノウハウも溜まりますね。 

終わりに

いやー、初note書いてみると楽しいですね。意外と時間かかりましたがあっという間でした。

ここまで書いておいて恥ずかしいのですが、実は僕は映像編集ができません笑
カメラ自体、シャッターボタン以外触ったことがありません。

今の会社はイベント会社として立ち上げたのですが、お手伝いで来てくれた人の趣味が動画編集だったので、事業にしてみない?といったノリで開始しました。

それから約1年、メンバーはおかげさまで五人に増え、受託ではありますが少しずつ仕事も増えています。

今の僕の経営者としての役割は、このチームで売上を最大化する事ではなく「いかに新しい波に乗るか」を見極めて方向性を示すことだと思っています。後はみんなを信じるだけ。日々動画について勉強中です。

普段アウトプットも身内に限られているので、今後はこうして発信をしていきたいと思います。ここまで読んでくださってありがとうございました!

ぜひ、いいねやフォローよろしくお願い致します。

初めてnote書きました!2018,06,24 よかったら応援お願いします!