こどものほんにっき

児童書の編集者をしています。こどもの本についての想いを綴ってみます。お試しなので、いつ…

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児童書の編集者をしています。こどもの本についての想いを綴ってみます。お試しなので、いつまで続くことやら、自分でもわかりません。無理のないペースで、更新します。どうぞよろしくお願いします。

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「Johnだったら、なんて言うだろう」、が僕の生きる地図だった。

The Beatlesは、もう生まれた時には、いませんでした。 幼い頃、母が聴いていたRadioからは、いつも音楽が流れていて、幼心に様々な音楽の記憶があります。70年代のことなので、歌謡曲や、演歌、フォークなんかも聴いていたはずなのに、記憶にあるのは、GSや、TULIP、ゴダイゴ等、洋楽の影響が色濃い音楽でした。スパイダースや、タイガース、TULIP、ゴダイゴ、ワイルドワンズ。そうしたグループの曲には、日本の音楽には無い、何処か外国の雰囲気が感じられ、子どもの頃の僕はとて

    • 彼方からの手紙

      身近な人が急に亡くなった経験がある。世の中的には、そんなに珍しい事ではないかも知れないが、私は幸運にも、経験した事がなかった。 もちろん、知っている人や、有名人など、突然亡くなって驚いた事は何度もあったが、身近な人はみんな病気や、高齢で亡くなる事ばかりで、いつも心の何処で受け入れていたのか、突然亡くなって狼狽ることは、無かった。 そんな私に初めて、身近な人との突然の別れが訪れた。本人も、予測していない最後だったに違いない。その知人のことを思うと、胸が苦しくなった。 突然

      • 届かない場所

        所謂団塊ジュニア世代の私は、幼稚園に入る前に、それまでの小さな貸家から、新興住宅地の一軒家に引っ越した。 引越した先は、自衛隊の航空基地のすぐ近くで、宅地として開発している途中の区画だったため、少し歩くと、小川や草叢、削り出された丘の土の斜面が剥き出しになっていた。 新興住宅地に引っ越した子どもが、まずやるのは、友達作りと決まっていた。親に付いて引越しの挨拶回りをする傍で、友達になれそうな子を見つけるのだ。 幸い、同じ年の男の子2人と仲良くなった私は、いつも3人でつるん

        • 児童書編集者が薦める児童書「スマホを置いて、旅に出よう」

          こんにちは。 はじめての投稿なので、何にしようか迷いましたが、やっぱり気になるのは、学校に行けずにお家で過ごしている読者のこどもたちです。 いつもとは違う環境の中で、学校だけでなく、好きに出歩くことも出来ず、有り余る元気と、溢れ出る好奇心を持て余し、疲れてしまっている子も多いことでしょう。 時間の使い方や、楽しみ方は、人それぞれですが、編集者としては、やっぱり読書がオススメです。こんな時だからこそ、普段読めなかった長い作品や、積読している作品を楽しむというのはどうでしょ

        「Johnだったら、なんて言うだろう」、が僕の生きる地図だった。

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