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生き残るのは変化する者ではない。運が良い者だ

「生き残るのは強い者でも賢い者でもない。変化する者だ」は間違い

ダーウィン進化論は真逆

「生き残るのは強い者でも賢い者でもない。変化する者だ」
という有名なダーウィンの言葉があるが、実は嘘らしい。そんなことはダーウィンは言ってないし、それどころか、ダーウィンの進化論とは正反対とのこと。
私たち一般人は、進化というのは環境に適応する目的で変化するもんだと思っている。
「キリンさんは高い木の葉を食べるために首を伸ばしたんだよね?」
みたいな感じだ。実は、この発想はダーウィン以前のもので、特に有名なのはラマルクという人の進化論だ。

ラマルクの目的論的進化

ラマルクは、生物が環境に適応しようとする努力によって進化するという仮説を提唱した。まさしく、キリンが長い首を得ようとして伸ばし続けた結果、子孫はより長い首を持って生まれるというような考え方だ。努力によって得られた特徴(獲得形質)は遺伝子によって次の世代に引き継がれ、それが進化の原動力になるとした。
「そうそう、それそれ」
私たちが思ってる進化のイメージってこういうやつだよね。

ダーウィンの結果論的進化

その正反対を唱えたのがダーウィンだった。進化の過程はランダムな突然変異によって起こり、その結果として有利な形質を持つ生物が生き残ったと唱えた。ラマルクの目的論に対して結果論的な進化論だ。
ダーウィン以降、「ランダムな突然変異」と「結果論としての自然選択」が進化であるという説が通説となり、ラマルクの説は否定された。

ランダムな突然変異って何よ?

じゃあ、ランダムな突然変異って何だ?
首を伸ばそうとして変異したわけじゃなくて、たまたま偶然首が伸びたということかw
その通りだ。
たまたま偶然ってなんだ?
なんでそんなことが起るんだ?

ミスと故障

ランダムな突然変異は、DNAの複製や修復過程で生じるミスや、外的環境からの影響によるDNAの損傷や故障などが原因とされている。
ミスと故障ってw
「あっ、ごめん、間違えちゃった」なのか。
「そんなんありかよ」って言いたくなるが、とにかく、これらの変異は偶発的なものであり、生物の意志や努力とは無関係に生じるものということだ。
間違えて首を伸ばしちゃったキリンが、たまたま運よく上手く行って成功しちゃったってことだ。
「あっ、しまった、間違えた。
 首長すぎたw
    あれ?
   でも、これなかなかいい感じだぞw 
   食える、食えるぞー、木の葉、食いまくり。
   俺の時代きたあっー!」

最も成功するのは優秀な者ではない。最も運が良い者だ

というわけで、突然変異はたまたま偶然起きて、たまたま自然に最も適合した者が繁栄するという神も仏もないのがダーウィンの進化論なんだが。
これって、実は、我々人間社会でも薄々感じていることではないか?
「正義が勝つのではない。勝った者が正義なのだ」という結果論は誰も疑わないが、「優秀な人が成功するのではない。たまたま成功した人が優秀なのだ」と思っている人はあまりいない。
だけど、私たちは薄々気づいている。
「本当に実力だけなのか?かなり運が混ざってないか?」

運 > 才能

「才能よりも運の方が影響が大きい」というのを数学的に証明したシミュレーションがあります。イグノーベル賞なので権威あるエビデンスとは言えませんが、なかなか説得力のある実験です。
https://www.rakumachi.jp/news/practical/298030

「実力さえあれば必ず成功する」というのは間違っているという前提で、トライ&エラーをたくさん行うのが正しい気がします。




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