マガジンのカバー画像

ククブクの味見

626
海外の料理本のことならククブクにお任せ! 優れたデザイン性があり、コンセプトにひとと風土と文化が見える海外の料理本「cookbook」を紹介するマガジン「ククブク」を、noteで…
運営しているクリエイター

2021年3月の記事一覧

SWEET 2020 BLUES

パンデミックのあいだにLAで売れたcookbook そろそろ2021年春の新刊cookbookの情報が出揃うころなんですが。 こんな状況なので、どこも発表のペースがやや遅い気がします。 そこで今日は、昨年のロックダウンのあいだにアメリカで売れたcookbookをご紹介。 「え〜もう見飽きたよ」などと言わず、どうぞお付き合いください。 ロサンゼルスのcookbook書店のリアルなランキングも、最後に紹介されていますよ。 *** 続きはぜひククブクのページでご覧くださ

お高くとまった料理を笑いとばせ!

アンディ・ウォーホルが作ったcookbook、競売へ ポップアートの巨匠、アンディ・ウォーホル。 ぼくが初めて東京都現代美術館に行ったときの展覧会が、オープン翌年1996年のアンディ・ウォーホル展でした。 あれからもう25年経つのかあ。 当時は大学生で、ただ朝日新聞の販売所で働いていた母からチケットをもらって、ふふ〜ん♪と行っただけだったんですが、美術作家の妻と結婚した今からさかのぼって考えれば、すごく貴重な展覧会を見たんだなと思います。 同じ年に同じ場所で開催された

作るなよ! 作るなよ! 料理をゼッタイ作るなよ!

世界初(?)の料理を作らないcookbookが発売に コロナ禍で経済的な苦境に立たされている飲食業界のひとたちを支えるため、これまでもさまざまなcookbookが発売されてきました。 たいていは名のあるシェフや料理家がレシピを寄稿し、書籍や電子書籍の形でリリースされることが多いのですが、形態としては従来のcookbookの枠を出ないもの。 でもこれは、まったく新しい発想のcookbookなんです。 *** 続きはぜひククブクのページでご覧ください!

パンデミック・サバイバルガイド

中国系カナダ人によるcookbookが教えてくれること カナダでいくつものレストランを所有している中国系のシェフ、トレヴァー・ルイのcookbookについて見ていってます。 前回のストーリーでは、シェフが旧正月のお祝いで家族といっしょに食べた「魚の姿蒸し」の思い出と、そのレシピについて読んでいきました。 今日もインタヴューの続きを読んでいきたいと思います。 出典はカナダの日刊紙『ナショナル・ポスト』の2月9日付けウェブ記事です。 *** 続きはぜひククブクのページで

おなかはあなたが食べる箇所、わたしはいつも頭です

中国系カナダ人によるみんなで食卓を囲むcookbook 今年は例年にもまして「旧正月」の話題が豊富だったような気がします。 たぶん不振が続く飲食業界を中心に、旧正月をハロウィーンや節分に続く需要喚起イベントに育てたいという心づもりがあるんでしょうけどね。 純粋に旧正月を楽しもうとするひとたちがいるいっぽうで、こんな炎上のニュースも……。 単純に正月イベントは過去にやっているので、今年は旧正月にして新アイテムなどを配布できるようにしただけだと思うんですけど……。 ちなみ

傷だらけのヒーローのために

医療従事者の食事支援につながるcookbook 首都圏を除く6府県で緊急事態宣言が解除となりましたね(2月28日現在)。 これに対して首都圏の1都3県では、3月7日の期限で宣言が解除されるかどうかが気になるところ。 このストーリーがアップされる頃にはその結果がわかっているわけですが、どうなっていることやら。 しかしこのぶら下がり会見はひどかった……。 いっぽう海の向こうのロンドンでは、0か1かというやり方ではなくて、6月までに段階的にロックダウンを解除していく方針だ

朝ごはん以外でも食べてご卵

世界中から集めた卵料理のcookbook あと1か月ほどで「イースター」。 Googleでイースターを検索すると、「そもそも何をすればいいの?」なんてまとめ記事が出てきますが、いったい何に追われてるんでしょうかね? 特にキリスト教を信仰してないのなら、別に何もしなくたっていいんですよ。 そういうのに年がら年中追われていて、疲れないのかな……。 イエス・キリストの復活を祝うイースターは移動祝祭日で、2021年は4月4日に当たります。 人びとはこの日まで肉や乳製品、卵な

シリアルだけが雑穀じゃない!

ベイキングで新たな穀物体験を約束するcookbook かつて『グルメ』『ポナペティ』とともに3大グルメ専門誌の一角をになっていた『サヴール』が、ついに紙媒体での雑誌の発行を終了するんだそうです。 2018年1月の時点では、まだかろうじて息をしてたんですけどね……。 グルメ情報やレシピ情報もいまは個人の発信力が圧倒的に強く、クラブハウスのような新興のSNSもどんどん登場するでしょうから、紙雑誌というのはこれからますます苦境に立たされていくんでしょうね。 さて今日はそんな時

世界に食べるしあわせを取りもどせ!

傾奇者 マティー・マセソンはどんな料理人なのか? ヴァイス・メディアのフード動画「マンチーズ」でも大活躍のカナダのシェフ、マティー・マセソン。 ククブクでも何度か取り上げている彼が、最新のcookbookを昨年9月に発売していました。 タイトルは『Matty Matheson: Home Style Cookery: A Home Cookbook』。 その名前の通り、外出自粛生活のなかでもハッピーになれる家庭料理のレシピが多数掲載されているようです。 どんなcook