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ククブクの味見

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海外の料理本のことならククブクにお任せ! 優れたデザイン性があり、コンセプトにひとと風土と文化が見える海外の料理本「cookbook」を紹介するマガジン「ククブク」を、noteで…
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2021年1月の記事一覧

移民だけじゃなく料理本も受け入れるオランダ

世界のcookbook店員が選んだ2020年のベスト その他海外編 cookbookについていちばん詳しいのは、毎月たくさんのcookbookに目を通し、読者の反応も直接目にしている、cookbook書店のひとたち。 そこで、ウェブマガジン「イート・ユア・ブックス」が世界中のcookbook専門書店に10冊ずつピックアップしてもらった、2020年のベストcookbookを見ていってます。 前回のストーリーでは、アメリカにあるcookbook書店7店が選んだベストcookb

アフリカのキッチン、アフガンのキッチン

世界のcookbook店員が選んだ2020年のベスト アメリカ編 まだ書き足りない感じがしたんですよね。 昨年末に多くのフードメディアで発表された、2020年のベストcookbookの記事。 2020年は世界史上に残るパンデミックの一年だったということで、ククブクではテックメディアのWIRED誌が選んだベストcookbookを、昨年の「ゆくククブク、くるククブク」でご紹介しました。 このストーリーでは選者のジョー・レイの好みがセレクトに存分に反映されていて、それはそれで

ナチスに奪われたcookbookのゆくえ

あるいはアリスおばあちゃんはどのようにして自分の著作を取り戻したのか 年末にプライムビデオで『ジョジョ・ラビット』をレンタルして観たんですよ。 映画館でも観たので2回目になるんですけど、何度観てもいい作品ですね。 主人公のジョジョやお母さん役のスカーレット・ヨハンソンだけでなく、チョイ役のヨーキーやクレンツェンドルフ大尉も強く印象に残るキャラクターを演じています。 しかしなんといっても圧巻なのが、ヒトラー役を演じた監督のタイカ・ワイティティ。 彼は全然ヒトラーに似てい

私の新しい国で作る、母国のレシピ

国連難民高等弁務官事務所によるチャリティーcookbook 印刷された書籍のcookbookをこよなく愛するククブクですが、必要とあらば電子版のcookbookもご紹介しますよ! 特に緊急性の高いチャリティー系のcookbookは、試作・執筆・写真といった本質的な部分以外の工程が省略できるので、電子版オンリーで発表されることがままあります。 今日ご紹介するのは、昨年12月で設立から70周年を迎えた「UNHCR」が制作した『Tastes from Home: Recipes

知恵は万代のオアハカ

2021年上半期に発売予定のcookbook その2 フードマガジン「デリッシュ」の2020年12月11日付け記事から、今年の前半に発売予定になっているcookbookの新刊をご紹介しています。 前回のパート1では、インスタグラムで人気を博している斬新なユダヤ料理のcookbookや、大都会・上海の料理の伝統にせまるヴィジュアル面でも楽しみなcookbookなど5冊をご紹介しました。 パート2となる本日は、残りの5冊を続けて見ていきますよ。 どうぞ最後までお付き合いくださ

中国・YouTube・発酵食品

2021年上半期に発売予定のcookbook その1 本日11日は鏡開きの日。 いよいよ本格的に2021年が始まるということで、きょうは今年発売が予定されているcookbookをひと足お先にご紹介したいと思います。 元記事は、フードマガジン「デリッシュ」の昨年12月11日付記事です。 *** 続きはぜひククブクのページでご覧ください!

野ブタ。をクラウドファンディング

野生化するブタの問題をおいしく考えるcookbook 今年は丑年。 ということで、今年の1本目のストーリーは牛肉のcookbookでもご紹介しようと思ったのですが、バーベキューのcookbookとか、薪グリルのcookbookとか、すでに飽和状態なほどご紹介しているんですよね。 なので牛肉はやめにして、たまたまクラウドファンディングの「キックスターター」で見つけた、「野生のブタ」肉にまつわるcookbookをご紹介したいと思います! *** 続きはぜひククブクのページ

ゆくククブク、くるククブク

WIRED誌が選んだ2020年のベストcookbook #2明けましておめでとうございます🌅 2016年からちょこちょこと更新しているククブクも、今年で5年目を迎えることとなりました。 日本のメディアでは紹介されることの少ない優れた海外料理本を、今年もジャンジャン取り上げていきたいと思いますので、どうぞブックマークの片隅にでもこのククブクをお挟みいただければと思います。 さて。 年末年始恒例の企画としてお届けしている「ゆくククブク、くるククブク」。 今年はワイアード