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ククブクの味見

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海外の料理本のことならククブクにお任せ! 優れたデザイン性があり、コンセプトにひとと風土と文化が見える海外の料理本「cookbook」を紹介するマガジン「ククブク」を、noteで…
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2018年6月の記事一覧

ただ食べることが好きならいい、のか?

ウェイ系フードメディアがcookbookを発売 ウェブフードメディアの「デリッシュ」が、オリジナルのcookbookを発売するのだそうです。 デリッシュはセレブシェフの動向や高級レストランの料理などはあまり話題にせず、「料理の作り方なんて知る必要ない。ただ食べることが好きならいいんだ!」がモットーのフードメディア。 そんなデリッシュがいったいどんなcookbookを作り上げたのか、ちょっと見てみましょう。 *** 続きはぜひククブクのページでご覧ください!

金曜日のcookbookランキング

#075 Lucky Peach元編集長の新刊新たな料理本との偶然の出会いを楽しむ、金曜日のcookbookランキング。 6月最後のランキングをお伝えします。 日本、決勝トーナメントに勝ち上がりましたね!(いや、負け上がったというべき?) それについても書きたいのですが、試合は来週もありますし(最強ベルギーが相手とは!)、先週のお約束通り名古屋で食べたものをご紹介したいと思います。 まずは味噌カツ! そして念願だった味仙で、台湾ラーメンを食べることができました。

ダメージジーンズで食べるママヌードル

クリッシー・テイゲンが『Cravings』 第2弾の表紙を公開早いもので今年も半分が終わり。 そして、出るぞ出るぞと言われていたあのcookbookがいよいよ今秋、書店に並びます。 モデルでありcookbook作家でもあるクリッシー・テイゲンの『Cravings』シリーズ第2弾。 今回はウェブマガジン「ポップシュガー」の記事をもとに見ていこうと思います。 *** 続きはぜひククブクのページでご覧ください!

モダニストでありながら、美意識をつらぬくこと

ただゲイを生きるだけではないcookbookパリでサロンを開いたアメリカ人作家で、詩人、美術作品のコレクターでもあったガートルード・スタイン。 彼女はアリス・B・トクラスという女性と生涯のパートナー関係にあったわけですが、そのアリスが書いた『The Alice B. Toklas Cookbook』というcookbookは、大麻入りのスイーツ「ハシシ・ファッジ」の作り方が載っていることでも有名です。 そして、そんなガートルードとアリスの生き方に美を見出し、彼女たちの生き方

コメ食う人びと

90年代にイギリスで書かれた米料理のcookbook イギリスの新聞「ザ・ガーディアン」紙のウェブサイトに、インドネシアのフードライターで料理講師、スリ・オーウェンのcookbookのレヴューが掲載されていました。 レヴューを書いたのは、フォートナム&メイソンのアワードで2度のフードライター・オブ・ザ・イヤーに輝いている、イギリスのフードジャーナリストで作家のビー・ウィルソン。 「クイーン・ビー(女王蜂)」なんて呼ばれていますね😄 レヴューは彼女がどのようにしてこのco

多くのひとの人生に触れれば、人生はそれだけ豊かになる

発行人としてのアンソニー・ボーデイン今月の初めに亡くなったアンソニー・ボーデインについて、ククブクでは「作家」として光を当てた追悼文をご紹介してきました。 しかしマルチな才能を発揮した彼は、「テレビパーソナリティー」「漫画原作者」などいろいろな顔も持っています。 そのなかから、今日は「発行人」としてのアンソニーに注目したEaterの記事をご紹介したいと思います。 *** 続きはぜひククブクのページでご覧ください!

ミシュラン6つの星を集めたリヨンの肝っ玉母さん

ウジェニー・ブラジエについて知っておきたい5つのことフランスの美食の街・リヨンには、「ブション」と呼ばれる庶民的なレストランがあります。 このブション、もともとブルジョワの家で料理人として働いていた女性たちが、フランス革命の影響で職にあぶれ、次々と独立して開業したという経緯があって、リヨンの美食は当初から女性たちが支えていたんですね。 ぼくも昨年リヨン・ビエンナーレで訪れたときに、ブションでとてもおいしいランチをいただいてきたのですが、それはまた後日のストーリーでご紹介す

わたしはミネソタの料理ブロガー

モリー・イェがフード・ネットワークの新料理番組のホストにかつてククブクでイラスト入りcookbookの特集をしたときにちょっとだけご紹介したブロガーのモリー・イェ。 彼女をメインパーソナリティにした初の料理番組が、今週末からアメリカのフード・ネットワークで放映されるようです。 *** 続きはぜひククブクのページでご覧ください!

金曜日のcookbookランキング

#074 マフィアの愛したcookbook 新たな料理本との偶然の出会いを楽しむ、金曜日のcookbookランキング。 6月第3週のランキングをお伝えします。 今週も名古屋に来ています。 先月来たときにはモーニングサービス、味噌煮込みうどん、あんかけスパ、台湾カレーなどを堪能しましたが、今回は何を食べようかと思案しているところ。 しばらく食べていない味噌カツと、味仙の台湾ラーメンをいただきたいところですが、果たしてどうなることやら。 結果はまた来週、お知らせしたいと

ふたりはサム・クラーク

ロンドンを定義するcookbook10選 #3昨年11月にイギリスで発売になったcookbook『River Cafe 30』が、『River Cafe London』としてアメリカでも発売になったのを機に、サヴール誌が「ロンドンの街を定義するcookbook10選」という記事を掲載しています。 この記事ではリヴァーカフェ創設者のひとりルース・ロジャースが、10冊のcookbookを紹介しているのですが、昨日はサリー・クラークやヒュー・ファーンリー・ウィッティングストール、

あの2組の男女たち、まだ付き合ってるの?

ロンドンを定義するcookbook10選 #2cookbook『River Cafe London』がアメリカで発売になったのを機に、リヴァーカフェを創設したルース・ロジャースに「ロンドンの街を定義するcookbook」を紹介してもらっています。 昨日は、ロンドンにイタリア料理をもたらしたエリザベス・デイヴィッドと、モダン・ブリティッシュの体現者、ファーガス・ヘンダーソンのcookbookをご紹介しました。 今日はその続きです。 さっそくどうぞ! *** 続きはぜひ

やがてスタンダードになるものはいつも過激だった

ロンドンを定義するcookbook10選 #1昨年11月にイギリスで先行発売されていたcookbook『River Cafe 30』。 ククブクのストーリーでも何度か取り上げていますが、このcookbookが5月にアメリカで『River Cafe London』というタイトルで発売になったことで、ロンドンの食を再評価する動きが高まったようで、サヴール誌のサイトにこんな記事が掲載されていました。 記事は「ロンドンの街を定義するのに欠かせない10冊のcookbook」と題し、

坊さんは本当に気絶をしたのか!?

イスラム世界の料理がよくわかるcookbook7選 #25月29日にイスラム料理の大全集『Feast: Food of the Islamic World』を出版したアニッサ・へロウ。 彼女がオススメするイスラム料理のcookbook7冊を見ていっております。 昨日はイラン料理のcookbookや、イスラム統治下のアンダルシアのcookbookなどをご紹介しました。 今日は残りの4冊をご紹介していきたいと思います。 *** 続きはぜひククブクのページでご覧ください!

ラクダのこぶってどんな味?

イスラム世界の料理がよくわかるcookbook7選 #1つい先日、イスラム世界の料理大全である『Feast: Food of the Islamic World』というcookbookが発売されたというストーリーをお伝えしました。 このcookbookは来年の賞レースを狙えるほどすばらしい作品なのですが、その著者のアニッサ・へロウが、長年のイスラム料理の研究の過程で大変に参考になったcookbookというのをサヴール誌のウェブサイトで発表していました。 どんな料理本が彼女