はじまりは、いつも耳からやってくる | 2023.4.2 知床
ちょうど一年前、斜里に住民票を移し、知床と横浜の二拠点生活が始まった。前日まで東京のオフィスにいたし、WeWorkつながりで仲間と企画した九州の嘉麻市のワーケーション企画を終えたばかりで、またすぐに北海道上士幌町のワーケーション企画も迫っていたから、斜里にいたけれど斜里にいるという感じではなかった。
すぐに週末だったので、歩いてスーパーに行った。前日に、さて食事はどうしたものか、ずっと外食なわけにはいかないからなぁと、セイコーマートのお惣菜コーナーでいろいろ買ったのだけれど、コンビニのお弁当ばかりというわけにもいかず。
部屋のそばにちょっとしたスーパーがあって、少し歩くと国道沿いに大きなスーパーがあって、なかなか楽しい。知らない場所の知らないスーパー。知っている品々をみては同じだなぁと思い、知らないものを見つけては写真を撮ってLINEしたりした。
帰り道に街路樹からガサガサと音がする。根元には松ぼっくりがたくさん落ちていた。松ぼっくりって春だっけ?秋じゃなかったっけ?よくわかんないやと思いつつ、見上げても何も見えず。おそらく鳥だろう。
ガサガサ、ガサガサ
やけにしっかりとした、気づかれないようにしようというよりは、ここで生活していますからね、といった音量と感じ。
ガサガサ、ガサガサ
なにか一生懸命やっているんだね。何をやっているかは見えないけれど。そもそもその姿も見えないけれど。
知床がさまざまな音に彩られた場所であることを知るのは、まだ先のこと。でも、これが知床の音との最初の出会いだった。
#知床 #知床暮らし #斜里 #道東 #北海道
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