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へらへら笑ってろ(双極性障害の私)。<11>それだけで美しい。

コロナに感染して、自宅療養を終えて仕事に復帰しています。この自宅療養の10日間に、いろんなことを考えました(考えるための時間は、たくさんありました)。自分にとって、本当に大切なことは何か、本当に大切な人たちは誰なのか。そして、健康のありがたみを感じ、大げさではなく、生きていることの喜びを実感しました。

そして、復帰してから。

嬉しいことに、とっても体調がいいのです。そのことに改めて気づいたとき、思わずソーシャルメディアに書いて発信したくらい。本当に嬉しいのです。まるで、コロナのときの高熱で、体のなかの悪いものが全部撃退されて、抜け落ちたみたいに、すっきりして、とても体が軽いのです。

なので、気持ちも変わりました。体と思考と感情は密接に結びついていると思いますが、体の好調が、思考と感情にもいい影響を与えているようです。

前向きになりました。生きていることそのものに、そして、周囲のたくさんの方々に支えられていることに、感謝できるようになりました。

仕事も楽しくなってきました。もちろん、今までも楽しいことはあったのですが、ストレスを感じると、そこにばかり目を向けていました。今は、少なくとも今は、楽しいことのほうに目を向けられるようになっていますし、ストレスを感じたときは、それをどうやったら解決できるのかをすぐに考えて、できるだけ早く解決に向けて行動できるようになっています。

悩んでも仕方ないんですよね。大切なのは、解決することなのだ、と実際、解決できていることがたくさん出てきたなかで、実感できています。「体感」という言葉がぴったりかもしれません。

以前、主治医に、「問題思考」と「解決思考」の違いを教わったことがあります。「問題思考」は、「どうしてこれができないのだろう」と悩むこと。そして「解決思考」は、「どうやったらこれを解決できるだろう」と考えること。当然、後者のほうが、生きやすくなりますよね。それを今、実践できるようになりつつあると思います。

さて、そんな変化が起きているなか、読書にもいい影響が出てきています。
『赤毛のアン』を読み返しはじめているのです。

『アン』は大好きなのですが、自分の調子が悪いときには読めないのです。なんというか、前向きで、好奇心旺盛で、きらきらしているアンのことが眩しすぎて、耐えられなくなるんです。情報量も圧倒的な作品で、くらくらしてくるんです。

だから、今、『アン』を読める自分というのは、やはり調子がいいんですね。嬉しいなあ。いい作品を、いいと思いながら読めることは、本当に幸せなことだと思います。

これから発見することがたくさんあるって、すてきなことだと思わない?あたししみじみ生きているのがうれしいわーーー世界って、とてもおもしろいところですもの。

『赤毛のアン』村岡花子訳/新潮文庫

これから、アン・シリーズを読み進めていくのが、とても楽しみです。世界は、生きることは、それだけで美しい。
そんな気持ちを持ち続けていけるように、そんな気持ちを忘れないように、毎日を大切に、愉快に生きていきたいです。




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