臨床心理学と心理臨床の違いとは?
日本では、臨床心理学または、心理臨床という2つの分野が臨床心理では、使われます。個人的には、深層心理学的な視点を持つ方が心理臨床そして、認知行動療法的な視点を持つ方が臨床心理学という言葉を使うイメージがあります。
この2つの言い方には、違いがあります。解りやすくお伝えします。
①臨床心理学とは、米国心理学会(APA)の定義によれば、「科学理論、実践を統合して、人間行動の適応調整や人格的成長を促進し、さらには,不適応、障害、苦悩の成り立ちを研究し、問題を予測し、そして問題を軽減、解消することを目指す学問である」とされています。
簡潔に述べるなら、心理学の実証性あるいは、専門性を用いて、悩みや問題を抱えている方の心理的援助を行う心理学であり、それらの研究活動も含まれるものです。
②心理臨床とは、基本的には援助を目的として一個人の生き方や人格形成に直接関わることがメインテーマとなります。
すなわち、悩みや苦しみを抱えた人に対してどのような心理的援助ができるのかという心理的援助の実践を指します。
臨床心理学と心理臨床は、重なる部分もありますが、多少の違いがあります。
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