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断捨離勉強メソッド「ファイロー」

今日は、長年北海道で塾経営に携わる竹内瑞穂さんとお話しする機会をいただき、高い合格実績を出し続けている教育メソッド「ファイロー」を教えてもらった。

「ファイロー」は、学習したいことや覚えたいことをファイリングする。いわば自分専用に最適化された参考書だ。
だが、これだけならば昔から似たものは既にあるだろう。


「ファイロー」のユニークな点は、

  1. ファイリングされた内容の中で覚えたものを「捨てる」こと。

  2. 捨てる時に生徒は、「本当に捨てていいのか?」という葛藤がある。

  3. 既に覚えているものや定着しているものなど、「それいらないんじゃない?」という情報がありすぎる。絞ることで、本当に必要な学習に集中できる。

  4. ファイリングされたものは、暗記シートで隠せるようにマーカーを引く

  5. ファイローがたまる=復習していない→覚えていない、ということなので、いかにファイローをためないかが自然と意識しやすい

などだ。

この良い点を自分なりにまとめてみた。

1、重要な点に印をつけるという発想になりがちで、「捨てる」という感覚が薄い→捨てることで、本当に重要なところを集中的に学習できるし、その重要なところを繰り返し覚えるまで学習できる

2、捨てる時の葛藤が、本当に捨てて良いのか?という自問自答に繋がり、記憶力を高め、決断力を高める

3、シンプルでコストが掛からず、誰にでもできるメソッドであること

⇒これにより、ファイローの目的である「自分の判断で行動し、決断・選択するマインド」を育むことに繋がる。


そして、竹内さんの教育理念の良いと感じたところは、日本の教育で浸透している受験システムを否定することなく、あくまで受験を利用して探求学習を行うということ。
日本の教育の現状を考えた時に、どうしても悪いところばかりに目がいってしまうが、ここまで培った土台を活かして子どもを育てていくこと。

世界各国の目を見張る教育手法は色々あるが、文化や歴史が異なる中で、そのまま輸入しても根本解決にはならない。
そのことを意識させられたお話しだった。

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