Apple Pencil、意外と使いづらい問題
最近iPadとApple Pencilを買ってみた。値段は合計で5万ほど。
大学の講義でノート代わりに使おうくらいに思ってた。あとはガジェオタの血が騒いだというのもある。
とりあえずノートアプリとして好評なGoodNotes 5を980円で購入。
ここまでは完璧だった。ここまでは。
いざGoodNotes 5を開き、その日の講義内容を書き写してみる。
コツッ、コツッ、と字を書くたびにApple Pencilが音を立てる。
液晶保護シートを貼っているせいもあると思うが、地味にうるさい。その音は私の機嫌を損なわせるのには十分だった。
GoodNotesには3種類のペンが用意されている。万年筆、ボールペン、筆ペンだ。
万年筆と筆ペンは筆圧によって字の太さが変化する。ボールペンは筆圧の如何に関わらず常に一定の太さで書くことができる。
まず万年筆を試してみた。私の書き方の問題もあるのだろうが、なんとなく違う気がする。
次にボールペンを試すもこれもしっくり来ず。筆ペンも然りであった。
何故しっくり来なかったのか。原因は色々考えられるが、一つは現実のペンとGoodNotes側が用意したペンとの差(書いたときの感触など)があまりにも違うものだったからだと思う。
何となく書きづらい。
たったそれだけだが、たったそれだけで、私はiPadノート化計画を諦めることになった。GoodNotesが多機能で使いやすいのにもかかわらずである。
それだけ私の中で書きやすさが占めるウェイトが高かったということなのだろう。
そんな失意の中にあった私に、ひとつだけ喜ばしいことがあった。Apple純正のメモアプリがめちゃくちゃ書きやすかったのである。
メモには2種類のペン(ボールペン、鉛筆)が用意されているが、そのうちの鉛筆がとても書き心地が良かった。
線のかすれ具合、処理速度の速さ(GoodNotesではiPadに線を書き込んでから画面に反映されるまでにやや時間がかかることがあった)、Apple Pencilの傾き感知機能などのGoodNotesにはなかったリアルな書き心地に私は魅力されたのだった。
↑GoodNotes 5で書いてみたところ。実際の書き心地は微妙(個人的に)。
↑純正のメモアプリで書いてみたところ。字が雑なのはご愛嬌。
しかしメモではノートを管理するのがかなり面倒だし、その他の機能面でも明らかにGoodNotesに劣っていた。
ではAppleの別のアプリ、例えばAppleのPagesのようなアプリ(Apple版Word)を使えばどうかといった声もあるかもしれない。
無論、私もそう思って試してみたのだが…
それらのアプリではメモほど現実に近い書き心地を得ることができなかった。残念である。
ちなみに私が言っている書き心地とは視覚的なものであり、紙に書いたときのような感触のことではない。あくまで何か書いた時の脳内でのイメージと現実とのギャップが少ないことである。(字の擦れ具合、濃さ、太さなどなど)
意外かもしれないが、この両者は思っている以上に見分けづらいので私もこのことになかなか気づくことができなかった。
うっかりペーパーライクフィルムやペンライクな替え芯など買ってしまう前にこのことに気づけて良かったのかもしれない。
とはいえ、これからどうしたものか…
悩みの種だ。
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