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友人としてできる事

こんにちは、じゅんえいです。

私はnoteを無理やり書くようなことはしません。自分の中で、主張や思いがあり、それが閾値を超えると「あ、note書こう」ってなるわけです。

今回は、私の友人があることで苦しんでおり、彼女のために自分が何ができるか考えた結果、それはnoteを書くことだなと思ったので、発信したいと思います。

どうか最後まで読んでいただき、可能であれば、「スキ」やSNSでシェア等していただければ幸いです。

私の友人はミャンマー人

私の会社では、私の一つ上の代から総合職として外国人をとるようになりました。

私の代も例にもれず、外国人が数人採用されました。そのうちの一人、Tさんが私と同じ職場に配属されました。

Tさんはミャンマー人で、日本語・英語が使えます。日本語に関しては、そこら辺の日本人より読み書きの能力があります。初対面では日本人と間違う程、流暢です。また、とても気を使うことができ、負けず嫌いな性格です。

そして、私たちはかなり過酷な環境で、ともに働いていましたので、ある意味、戦友であり、思ったことが言い合える、よい同僚となりました。

コロナが世界にまん延する直前に、ほかの同僚と共に彼女の故郷を訪れたこともあります。彼女のルーツとミャンマー人がどういう性格・文化を持っているかが知れた良い旅となりました。(ミャンマー人のホスピタリティってすごいんですよ!)

現在は別々の場所に配属されてしまいましたが、定期的に連絡をとり、食事にも行っていました。

苦しむ姿をみて、どうする?

そんな彼女が今苦しんでいます。

理由はこちら。

ミャンマー国軍は1日、クーデターを実行した。国軍系テレビは1年間の「非常事態宣言」が発令されたと伝えた。国軍出身のミン・スエ副大統領が大統領代理として署名した。立法・行政・司法の全権はミン・アウン・フライン国軍総司令官が掌握。与党、国民民主連盟(NLD)の広報担当は同日、国軍が事実上の政府トップで党首のアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相、ウィン・ミン大統領を拘束したと明かした。(日本経済新聞より)

かなり報道されているので、皆さんご存じだと思いますが、ミャンマーで民主主義を否定するクーデターが起きたからです。

この報道があってから、彼女は深く失望し、悲しみ、ひどく疲れた様子でした。

「ミャンマーは10年以上前に戻るかもしれない」

「親戚が軍に捕まって、虐待を受けるかもしれない」

「撃たれるかもしれないけど、私もデモに参加したい」

という彼女に

「大丈夫?」とか「心配しているよ」とかそういう言葉をかけたものの、自分の言葉は空を切っているような、表面的なものになっているのを感じざるを得ませんでした。

なぜなら、生まれたときから安定した日本で過ごしているため、クーデターが起きたといっても正直ピンとこないし、対岸の火事になってしまっていたからです。(もちろん許されない暴挙が起こっていることはわかってます。。)

そして、今回の出来事があまりにも大きな出来事過ぎて、それを根本的に解決するために自分ができることはないということを知ってしまっていたからでした。


じゃあ、そんな中で、自分が友人としてできることはないかと考えたときに、まずは、今回の出来事をちゃんと知り、消化しようと思いました。

そして、知った内容を発信して、政治や経済に疎い、なるべく多くの日本人にも知ってもらおうと筆を執った次第です。

どうか最後まで読んでいただければ嬉しいです。

ミャンマーが発展できない原因

彼女は「ミャンマーは世界最貧国で、自分は大学までろうそくで勉強していた。クーデターによって子供の代も同じような経験をすることになる」といっていました。

調べてみると

ミャンマーは1987年、国連により最貧国と認定されるまでに落ちぶれた。第2次世界大戦前は東南アジアで最も豊かだったこの国がだ。(日経ビジネス)

とあります。第2次世界大戦は1939年から始まりましたので、半世紀の間、衰退もしくは発展できなかったことが分かります。「最後のフロンティア」といわれており、聞こえは良いですが、要はそういうことです。

ミャンマーは1948年に独立したあと、1962年、1988年、そして今回2021年にクーデターが起き、断続的に軍政が続いています。(「続」の方が圧倒的に長いですが…)

軍が政権を握ると、どのようなことが起きるのでしょうか。

1、国際的に孤立する

先日のクーデターによって、多くの国が非難し、制裁を与えています。アメリカは、保有資産を凍結し、企業間の取引や輸出を制限しました。イギリスも同様の制裁を検討しているようです。

ミャンマーはこれまでも、半世紀にわたる軍政の期間、国際的な孤立をしてきており、それが経済停滞の一因となっているのは間違いなさそうです。

この孤立・制裁によって、一番被害を受けるのは、誰なんでしょうね。

国がいつまでたっても経済的に豊かにならず、インフラすら整わないことを考えるとやはり国民なのでしょう。

2、政治が不透明になる

クーデターを繰り返し、力づくで政権を握ってきた軍が民意を汲むような政策をするでしょうか?

直感的にもNOだということが分かると思います。

政権を握ることは、莫大なお金を動かせるということです。民意とはかけ離れたところで意思決定されたお金は、いったい誰の懐に入るのでしょう。

これも、全く国民のためにならないことが分かります。


多分、軍事政権の影響はまだまだあるんだと思います。少し見ただけでも、ミャンマーの発展が妨げられていることが分かり、最初の彼女の発言の意味が分かります。

ミャンマーを訪れた際、現地の方に「我々は日本のような国を目指したい」といわれたことがありました。その時は言わんとしてることの本質はあまりわかりませんでしたが、2011年にようやく民主的統治に移行して、「これから発展していきたい、ようやく隣国のように発展できる」という期待と希望が込められていたかもしれません。

しかし、今回のクーデターによって、その希望がへし折られた形となってしまいました。あの時「日本のように発展したい」といってくれた人の失望と悔しさが目に浮かびます。

国民の絶大なる人気を集める アウンサンスーチー氏

アウンサンスーチー氏の父は、アウンサン氏であり「ビルマ建国の父」とまで言われた独立運動家です。ミャンマーの紙幣にも印刷されています。(ちなみにミャンマーには苗字の概念はありません。すべてがファーストネームです。)

アウンサン氏の長女であるアウンサンスーチー氏は、国民にとって、民主化・国の発展を象徴する人物であり、絶大な人気を博しています。

日本に住むミャンマーの方々は、大使館を通じてスーチー氏に投票します。それほどスーチー氏に期待と希望を持っているのです。

(国内にいたとしても、投票に行かない・政治に興味がない日本人にとっては考えられないことだと思います。。)

今回、軍がスーチー氏を軟禁している理由は、スーチー氏が大勝した総選挙で800万件以上の不正が発見されたからとしています。

連日、数十万人規模のデモが行われているのを見たり、スーチー氏を支持する姿を見てきた私にとっては、信じられない理由です。

ただ、自分たちの影響力が弱くなっていく事への焦りから、難癖つけているようにしか見えません。

今後ミャンマーがどんな道を辿るのか誰にもわかりませんが、彼らはやっと掴みかけた民主化・発展を取り戻すために、文字通り命をかけてデモをしていることを知っていただきたいと思います。

最後に

私の友人は、日本で働いており、コロナの影響もあり帰国することは叶いません。

母国がこんな事になって、何もできない悔しさと家族の安全が脅かされる不安を抱える日本に住むミャンマーの方々は多いと思います。

日本在住のミャンマーの方が、SNSで話題になっていたのでシェアします。

正直、日本人が関心を持ったからと言って、解決するわけじゃないです。

しかし、少なくとも『コロナの中、あんなにデモで集まって何考えてるんだ』みたいに頭ごなしに批判することはなくなると思います。

これからこの件に関して、最大限の関心を持ってニュースを見てくれたら嬉しいです。

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