結婚への思いを包み隠さず描いてある小説のようなエッセイ「結婚願望」山本文緒
私が、Kindle本を耳読した本の感想を、ご紹介しています。 本選びの参考になれば、と思っています。
読み終えるまでの平均的な時間( 2時間13分)
感想…
山本文緒さんの小説は何冊か読んだことがありますが、初めてのエッセイを読みました。面白かったです。
50代の私だから面白いのか、若い人が読んでどう感じるのかはわからないけれど、飾らない赤裸々な結婚への思いというより、結婚という仕組みへの思いかな。
結婚が女性へもたらす思いを中心に、いろいろな視点から突き詰められています。
人って多数派だから結婚する…みたいなところあると思いました。私は20代で結婚しましたが、その時にそこまで結婚って深く考えてなかった。結婚が失敗だったと言うことではないのですが、その時は真剣に考えているんだけど、なんとなく流されているところもあるな、と感じました。
結婚ということから、友人、知人、男友達、ボーイフレンド、線引きがわかりやすく、私にとっては、自分の人との関係を整理して見ることができた気がします。
2000年の本だから、古いのですが、一人で生きていく覚悟を語られていた山本さんですが、
最後に文庫版のあとがきで、山本さんが再婚された話があって驚いたのですが、山本さんがいっぱい考えての結婚
(๑˃̵ᴗ˂̵)って気持ちになりました。
内容(「BOOK」データベースより)
せっぱ詰まってはいない。今すぐ誰かと結婚したいとは思わない。でもどこかで思っている、「いつかはやっぱり結婚したい」と。結婚は、能力ではなくて人格が選ばれることだ。結婚をしたいほど好かれているなんて、嬉しくないわけがない。不確実だとわかっていても、人は人を好きになると「結婚したい」と願うものだ―。『恋愛中毒』の著者が、心の奥底に巣くう「結婚願望」と「結婚の現実」をまっすぐに見つめた、ビタースウィートなエッセイ集。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
山本/文緒
1962年神奈川県生まれ。OL生活を経て、人間関係の繊細なずれから生じる喪失、慈しみをテーマに作家活動を続け、現在に至る。『恋愛中毒』で第二十回吉川英治文学新人賞を、『プラナリア』で第一二四回直木賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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