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日々

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日記
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#エッセイ

食べること

 彼は目を閉じて、ゆっくりと咀嚼を始めた。優しい仕草だと、思った。  「味わう」という、この光景は、わたしが三年前に見たものだ。  長野の山奥で、自給自足を営むお百姓さんのお手伝いをしていたとき。彼も、わたしと同じ志で、その場所にやってきた、きれいな顔立ちをした男の人だった。  なんて美味しそうにご飯を食べるのだろうと、感激したのを今でも覚えている。その仕草は今でも優しく瞼の裏に残っている。彼の一連の仕草は、”今”を心から楽しんでいるものだと思った。  その時、わたしも

過去のわたしより

連なる山々の影は、美しく、はかなく、遠く。すべてが違う色で、すべてが違う形。 わたしにはなにができるだろう わたしはなにを考えているんだろう わたしはなにを考えているようにみえる? あまりにも気にしすぎた他人の目線だと思っていたものは、わたし自身がわたしを見る目であって、誰1人としてわたしのことを気にしちゃあいない。冷静に考えるとそうだ。わたしはこんなにわたしのことで精一杯になっている。隣の誰かのことを考えただろうか。考えても数秒だ。わたしはあまりにもわたしを俯瞰しす