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【備忘録】びしょくすきいと老婆

食から”生きる力”を見つめる本イベントのための新作野外劇。
『びしょくすきいと老婆』
演出:石井萠水 台本:山田裕幸
出演:SPAC/春日井一平、ながいさやこ、本多麻紀、三島景太、山崎皓司(50音順)
舞台監督:秡川幸雄 演出部:杉山悠里 音響:林哲也 衣裳:清千草 ワードローブ:佐藤里瀬 制作:成島洋子、入江恭平
https://spac.or.jp/news/?p=20325
〈舞台芸術公園スケジュール〉
(1) 8:45~9:30 SPAC俳優による舞台芸術公園 園内ツアー(所要時間:30分程度)
(2) 9:30 野外劇場 「有度」 開場
(3)10:00 開演
(4)11:00頃 終演予定
https://spac.or.jp/news/?p=20325

もう、昨年の事ですが。。。
勝手にてんてこ舞いでログをサボりほうけていたので……。

覚えている範囲で書きます。


まず、園内ツアー、めちゃくちゃ面白かった!
要所要所に俳優さんがいて、役を通して見所を伝えてくれる。
俳優さんご本人を知っているお客さんからのヤジも、華麗にキャッチしての案内は、とっても素敵で楽しい時間でした。


続きまして作品について。

ユニークポイントの劇作家で演出家の山田裕幸氏の作。
日本の食のあり方、古代から今に至るまでの食事のあり方。ただ美味しければいい、という訳じゃない。美味しいとは、味だけの話ではない。そういうものがファンタジーに落とし込んであって、山田さんの普段の作品と主軸は変わらないのにやわらかファンタジーっていうギャップにやられた。

今作の演出はSPACの俳優でもある石井萠水氏。
以前、江戸川乱歩の赤い部屋を拝見していて、俳優だけでなく演出家としても素敵!と思っていたので、ワクワクしながら見に行きました!

ざっくり言うと、
【脚本のベクトル】と【演出のベクトル】が違うなぁ
という印象。

西洋の神話のような演出で、ストーリーの流れともマッチしているようでいて、【日本の食卓】を言葉で伝える脚本とのミスマッチが強い感じ。
山田脚本は、わたしにとっては、接続詞に凄く特徴があって、脚本を読み込む時に『なぜその接続詞なのか』を気にして読みたい作品。(例えば……『けれど』じゃなくて『だけれど』を使うのはなぜか?、みたいな)

ミスマッチは、作品として昇華されていれば気にならない。というか、ミスマッチと感じないと思う。西洋文化的な世界観に、日本の食卓を落とし込みきれていない、というのが、わたしにミスマッチ感を抱かせたように思う。

基本的に楽しく、さらに感激したし、最後のシーンではあんなに笑ったのに感涙したので、出演した俳優陣並びに演出家の萠水さんの力は凄まじいと思う。
けど、凄まじいが故に、もっとこうならいいのになぁ、というファンの欲まみれの戯言です。

マキさんかっこよかったし、さやこちゃん可愛すぎるし、美食家一同はなんだか可哀想だし(笑)、萠水さんは美人だった。メタネタも、程よいバランスで、流石だなぁ、というキモチ。

あ、あと1つ。めちゃくちゃ個人的なんですが、俳優さんの上裸があるなら、事前に知りたかった……。最前列で、男性であれ、上裸を見せられるのは、わたしにはめちゃくちゃ抵抗があって……。

そんなかんじ!

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