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ど忘れ書道

いとうせいこう 著
株式会社ミシマ社 刊

先日J-Waveの「GOOD NEIGHBORS」で紹介されてた本。著者のいとうせいこうがど忘れした事柄をスケッチブックに筆ペンで書き留め、それらをなぜ思い出せなかったのか、どこで思考が横道にそれたのか等を自己分析しながらまとめた9年間の記録。

読みながら「そうそうコレあるわー」とか「これは無いだろう」とか「なるほどねー」等とクスクス笑えたり、思わず自分の場合に想いを馳せたり、ワハハと大笑いできる楽みながら、つい著者の健康を気にしてしまう本。

小説だと読んでる最中に現場に呼ばれると先が気になったり没入感を途切れさせられてモヤモヤするんで精神衛生上よろしく無いんだけど、この本はどこから読んでも楽しめ、途中で放っても「また読めばいいや」で済むんでダンプの待機中の暇つぶしには打って付けだったりして、先週から車内に置いてあったりする。

本文も面白いんだけど、本文の下に編集者による脚注が多々付いていて、それが著者に対する優しく介護してるかの如きツッコミだったりするのもあり、倍楽しめたりする構成で面白い。

ど忘れの頻度が増すのは歳を重ねてくると避けられない事実だったりするのも実感してたりもするんで、読みながら「ちょっと『ど忘れ書道』やってみようかな?」とかボヤッと思ったりする今日この頃だったりする。

ちょっとした空き時間につまみ読みするのにオススメの本です。

あ、帯に『何の役にも立ちません。by 著者』と書いてる様に何の役にも立たないけど、楽しめるんで、暇を持て余してる人には良いかも?w

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