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2021年 最新 「アナリスト」を徹底解析 完結編

今回の記事で3回に分けて説明をしてきた「アナリスト」についての内容が終了となる。

今回の記事の内容は、ここまでの章でお話ししてきた「分析のプロセス」の最後のプロセスとなる。

1,プロセス④「情報の伝達」

最後のプロセスは「情報の伝達」だ。

③の「レポートの準備」で行った分析結果を最終的にプレーヤー達もしくはスタッフ陣に共有をしていく作業となるのだがここで重要になるのが以下の図にも赤文字で書かれている「結論の決定」となる。

分析作業自体は誰にでもできる作業ではあるのだがここから自分の結論を立てて、情報を受け取る側に提案をする必要がある。

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もちろん、その結論をそのまま飲み込み最終決定をするかどうかは監督の役割となるのだが、ここでのアナリストの提案が作業スピードをより効率化することとなる。

次に見ていくのが、実際にプレーヤーやスタッフ陣に情報の伝達をする際のいくつかの種類を見ていきたいなと思う。

結論から言うと伝達手段は以下の4つだ(図にも記載)

❶ライバルチームのみの情報伝達 ❷個人的にビデオを見せる ❸書面による資料を与える ❹練習内での伝達

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大きく分けてこの4つにタイプが分かれるのだが、ここで一番の基準となるのが【過度のインフォーメーションによって受け取り側が混乱しない】ことだ。

特に、小学生年代などの低学年になればなるほどここの与える量には敏感にならないと、返って選手たちの頭が混乱を起こし、実際のプレーに影響を及ぼすこととなる。

例えば、①と③の組み合わせで相手チームのビデオセッションだけチームで共有するために週初めの15分だけ行い、他に伝達したい個人への指示等は書面に起こした資料を個人的に渡しながら伝達していくのも1つの手段ではある。

また、④の練習内で伝達をしていくことは非常に有効で、実際にプレーで成功体験を選手たちが体験しながら頭と体でインプットを行なっていくのだが、やはりこれだけになっても細かいところの情報までは伝わらないこともある。

やはり理想は、練習前に映像上で相手チームの情報を踏まえた今週のプランニング映像を流したビデオセッションを行なった後に、それららをピッチ上で体現していく流れが理想なのではないだろうか。

終わり

以上で、「アナリスト」の主な仕事内容をまとめた内容となる。

現代サッカー界において、このアナリストのポジショニングは物凄く重要なものとなりつつある中、個人的には日本人にとってむいている役割でもあるのかなとも思っている。

3つの記事にわたって紹介をしてきたがこれまで頭の中で抱いていた「アナリスト=」に少しでもアップロードが加わっていたら嬉しく思う。

ありがとうございました。


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【MLTバルセロナ】

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日本人とスペイン人のスタッフで構成されるMLT バルセロナは、バルセロナを拠点に置くスポーツ団体です。日本のサッカー発展に貢献するため、バルセロナと日本を繋ぐツールになるべく活動しています。日本サッカーが発展するためには、①育成年代の改革 ②サッカーを見る・学べる環境作り ③指導者のレベルの底上げ が優先して必要だと思っており私たちのコンセプトでもあります。

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MLT バルセロナ 創設者 紹介

【高田 純】
2014 年高校を卒業後、バルセロナに渡り2015年には、スペイン指導者ライセンスレベル2(日本のA級相当)取得。近年では、クラブUEコルネジャで小学生年代チームの第一監督を務める。

-指導経歴-
2014-2015 CLUB フピテルU-12 セカンドコーチ
2015-2016 CLUB フピテルU-12 セカンドコーチ
2016-2017 UE コルネジャ U-12 第一監督
2017-2018 UE コルネジャU-11 第一監督,U-12 第二監督兼アナリスト
2018-2019 UE コルネジャU-11 第一監督,U-14第二監督兼スカウティング
2019-2020 UE コルネジャU11 第二監督



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