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結果にこだわり、結果を手放す#320

時刻は23時30分。

今日は九州にきている。兵庫より2度ほど気温が温かい。

さて、九州へいく道中、「結果」について考えていた。

結果にこだわること、結果を手放すこと、双方に色んな良さがあると同時に弱点があり、どちらかが善ということではなく、バランスを欠いてしまうことが悪だと感じている。

結果にこだわる

結果にこだわることの大切さは、言うまでもない。

コミットすることで実現されることがあり、因果関係をみることで改善がまわり、成長や自信をくれる。

不都合な結果と向き合わずいると、改善が回らず、ビジネスの世界では、新人の頃に叩き込まれるだろう。

結果を手放す

では、一方で結果にこだわることの弱さ、限界点はどこにあるのだろうか。

そして、結果を手放すときはいかなる時なのだろうか。

実に色んなことが言えるのだが、少しマクロ的に述べてみたい。

結果にこだわり、因果関係にこだわることは、成功すればするほど、人間至上主義を促進してしまうように思う。

人間はコントロールできる、支配ができると勘違いを増強させてしまう。

母なる大地という観点がなくなり、地球をリソースとして捉えてしまう。

もしも人間が、自分のとる行動の1つ1つがポジティブな結果を生むことを目の当たりにしなければ行動できないのであれば、目の当たりにできぬもの、因果関係の遠いものに取り組めなくなってしまう。

今の環境問題を始めとした地球の問題は、我々よりもはるかに大きな問題であり、それらを解決しようにも、自分一人がおこなっても無駄だと考えがちになる。

この世には様々なシステムでなりたち、因果の連鎖をたどることはできない。目に見える範囲をはるかに越えて影響が広がっていく。

今わたしたちが転換すべき持続可能な社会に向けては、結果を手放す発想、要素還元的な思考を手放す、いや、より厳密にいうならば、こだわるところはこだわり、手放すところは手放す使い分けることが重要なのである。

そして、これを体感として理解するには、因果関係が遠く複雑なものを実践していくことにあると思う。

たとえば子育て。

ビジネスの世界では、結果への引力が強い構造の中にある。

意図的にその構造から出て違う体験を自分に積ませてあげることが重要なのだろう。

2021年10月30日の日記より

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