書くトレーニングをどのようにしているのか#311
時刻は23時50分。
非常に眠い状態。音楽をかけると、目が覚めはじめ、ジャーナリングを書き始めた。
昨日、友人から連絡があった。
このジャーナリングを読んでおり、
「私もこのような文章を書きたいのだが、どうやってこの文章をかけるようになるのか。」
という質問をいただいた。
今日はそのことについて書きたい。
土台になるもの
まず、書くというスキルと考えるスキルは、密接に関わっている。
というより、多くのスキルに共通して、考えるスキルはベースになっている。
たとえば、うまく話せない。どうやって上手く話せるのか。
という相談を受けることがあったが、私が感じるに、その人は話すのが下手なのではなく、話す土台となる、思考力の問題である。
雑談、世間話、は上手く話す。
だが、難しい話になると、何を話せばいいか、思考がうまく回っておらず、だから話すことができない。
問題は、話し方ではなく思考にある。
これと同様に、書くということ行為にも、土台として思考力がある。
良質な言葉に触れる
そのうえで、私は良質な言葉に触れていくことを意識している。
豊かな表現は、豊かな土壌の中からしか出現し得ない。
良質な言葉に触れることで、土壌を豊かにしている。
その際、何をもって良質とするかは、シンプルに自分が魅力的に感じるものでいいように思う。
もう少し言うならば、1つは自分が触れたことない世界が良いだろう。
できる限り対極の世界の書物を当たる。
もう1つは、自分のレベルより1つ上のものに触れていくことが良いのではないかと思っている。
一つの文章に知らない単語が3つ以上でると、読む気がなくなるように、難しすぎてもわけがわからず、簡単すぎても新たな言語が入ってこない。
ゆえに、少し背伸びをした書籍がいいのだと思う。
私自身は、よく哲学書を読むようにしている。
本1つとっても、著者の発達度合いが文章ににじみ出ている。
カートフィッシャーの理論でいえば、レベルは、具体→抽象→概念と発達していく。レベル12になると概念を操れる知性となる。
それはもはや一般的な言葉では形容できないため、どうしても新たな言葉を作らざるを得ない。
哲学用語が独特なのは、ほとんどがレベル12以上の知性の賜物である。
ストックして使う
そして、私の場合は、美しい表現、使ってみたい表現は、日々Evernoteにストックしていっている。
たとえばこんな感じ。
これを毎日このジャーナリングを通じて、使えるタイミングで使っている。
3回くらい使えると、はじめて自分の血肉化されていく。
それは、文字だけでなく、普段の言葉遣いとしてもとっさに出てくるようになる。あたしの話し方が変わっていっている、使う言葉が変わっていっているのは、こういうところからきている部分もある。
書き写すこと
そして、これはハードルが高いが、一番のおすすめは書き写すこと。写経だ。
私も最近の本だと、門林奨さんの言葉遣いが好きで、インテグラル心理学の書籍を書き写した。
読むと書き写すでは全く異なる。
読んでいる時に気付かないが、書くという行為で、気付けることが非常に多い。
「あれ、俺これ意味よくわかってないな」
「うわ〜この表現すごいいい」
と言った形に。
大変だが、書き写すことは本当におすすめである。
2021年10月21日の日記より
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