見出し画像

近い未来、人はボット化する。自分をさらさないAIコミュニケーションツールは、言葉のバトルスーツになるのだろう。

昨年から、Facebooコミュニティで初めて入ってきた方の挨拶として、

「はじめまして。自己紹介させてください。自分で撮った写真をシェアします」

という定型文が、増えてきている。自己紹介をするのに他人の言葉を使う。一言も自分について語らない。YouTubeコメント欄などの、「なんとかしてて草」も同様だろう。

人がどれだけ、テンプレートを必要としているかわかる。そういう人のビジネスメールがどんな感じか、ほぼ想像できる気もする。

自分の文章で書くことの、何がそんなに怖いのだろうと思うけど、そんな人にとって私のこんな考えは、うざくて傲慢なのかもしれない。逆に、自分をさらさず、距離をとるためのテンプレートを切望するメンタルが、新たな何かを生むのかもしれない。

でもまあ、そう遠くないうちに、AIがネットコミュニケーションのあらかたを代行してくれるようになる。すでにAIには十分な能力があるので、UIだけの問題。

何かに似てるなと思ったら、これは言葉のバトルスーツか。ただしバトルを避け、自分がへまをしない自衛のためのもの。ガンダムとザクのように性能に差は出てこないけど、一人ひとりに合わせて、犬が飼い主に似るように自然にカスタマイズされるなら、個性の範囲で違いは出てくるのかな。

それによってSNSもネット世界も、今より少し平和になる。色をなくして平坦にもなるだろうけど、それで困る人はそんなに多くないのかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?