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ブルーム、サマー、トゥインクル

こんばんは。
今日は頑張ったので長風呂です。
皆さまはいかがお過ごしでしょうか。


突然ですが、黄身子ちゃんという漫画イラストレーターをご存知ですか?
Twitter(死ぬまでXって言わないからな)で恋する乙女の漫画を投稿してたりする方です。
僕も黄身子ちゃんについて詳しいわけじゃないのですが、妙に共感できてしまうので特に好きな何作品かを紹介させてください。


まずはこの記事のタイトルにも入ってて僕が黄身子ちゃんをしるきっかけになった『ブルーム』
あ、言い忘れてましたが今回紹介するのは全部4コマ漫画です。
サッと読めるので探して読んでみてください。

『ブルーム』は女の子が「あの人を好きになっていろいろあったな」と回想するとぬいぐるみが「恋人どうしだったの?」と聞いてきます。
ちなみにですが、この世界はぬいぐるみも小鳥も平気で喋るし、割とマジレスしてきます。

しかし、彼女たちは恋人どうしだったわけでもなく、2人で話したこともあまりなかったけど「彼女の心の中」ではいろいろあったと締めくくられます。

すっげえわかる〜〜!!
何も起きなかったけど何も考えてなかったわけじゃなくて、でもそれってストーカーっぽいこととかでもなくて、ただこうなればいいな〜とかこう想ってくれてたら嬉しいな〜って思えることで、
彼女は「私の心の中ではいろいろあったの」と言ってるあたり、もうちゃんと終わらせられたんだとか思ったり。
まだ桜が散る季節には早すぎるけどその時期にはそうなれてたらなって思ったり。


次は『サマー』です。
ちゃんとタイトルの伏線くらいは回収していきます。

女の子が花火を見て「切ないな」と呟くと、やはりぬいぐるみが「あの人と見た思い出あるの?」と尋ねてきます。細かいことですが、ここで「あの人と見たことあるの?」じゃなくて「あの人と見た"思い出"あるの?」と聞くところが大好きです。

案の定、彼女はあの人と見たことはないけど、「今年も誘えなかったなとかもしかして誰かと見てるのかなとかを考えながら眺めたことを思い出しただけ」と言うだけです。

すっげえわかる〜〜!
誰かと見た花火よりもあの人と見なかった花火の方が覚えてて、付き合えた人よりも片思いで終わらせた人の方が印象強くて、ちょっと拡大解釈してることは重々承知でそんなことを思ったり。

しかも、最後の彼女のセリフがあの人のことを思い出すんじゃなくて、あの人との恋が上手くいかなかったことを思い出すのってちょっとだけリアルだなって思ったり。


次は『トゥインクル』です。

女の子が小さな瓶を持ってるところにぬいぐるみが「それ何?」と尋ねます。
その瓶は"昔の恋"で今は何かをするわけでもないけどたまに眺めてキラキラしてるなって思うだけだと語って終わります。

ちょっとわかる〜!
せっかくnoteしてるのに語彙力が乏しすぎて、このちょっとわかる感情をうまく言葉にできないのですが、ちょっとわかるんです。
そのちょっとわかるがもしかしたら黄身子ちゃんの魅力なのかも。


ラストは『アイビー』です。

「あの人のことずっと好きなんだ」と呟いた女の子に対して小鳥が「一途なんだね」と返します。
でも、本当は一途なんかじゃなくて他の人もいいなって思ったこともあるし、私のこと好きって言ってくれる人に傾いたこともあるけど、いろいろしても忘れられていないだけ、と締めます。

めっちゃわかる〜〜。
めっちゃわかります。
すごくわかります。

心は動いたけど、動いた気がしたけど、でも実はまだどこかで想ってて、それって綺麗な恋かどうかわからないけど、でも間違いなくそういう類のもので。
美術の授業で白を塗りたいのに、隣の緑を少しだけ攫っちゃってちょっとだけ緑味を帯びた白になって、でもそれをベタ塗りしたり、上から綺麗な白を重ねてみたり、なんかそういう類のものな気がします。
語彙力もなければ抽象化も下手だった。

でも、そういう想いな気がします。


もっといっぱい好きな作品あります。
『バイオレット』とか誰にも言ってないだけで本当はずっと心の中で思ってたし、『カウント』も引かれるだろうから言葉にしてこなかったけど、どこかでは考えてたことだし、『スワン』とか『ミラージュ』とかも大好きで。


こんなに共感して、まるで乙女じゃん。
人はみんな乙女だね。
おやすみなさい。

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