月報(2021/01-02中旬)

 こんにちは。Scientist/Developer Relationsとして勝手に活動しています。年始も色々ありましたので、足跡をまとめておきます。年明けはモチを食べたりミカンを紫外線LEDで光らせたりして遊んでいました。
 最近の①xR業界の動向と自分のネタ、②学術界の動向、③ほかのコミュニティ関連の動向、④自分の活動、⑤その他(ガジェットニュース)について独断と偏見で雑多に記事にまとめます。だいたいは自分が見に行ったものに限られます。お仕事関係は公開許可の得られてあるものだけにしてありますので、詳しい内容・派生についてはお問合せ下さい('ω')
 ②に関連してアレコレやってる部分と③の登壇箇所とが、私のオリジナリティの高い部分です。まとめでこの期間のふりかえりとか書いてみました。


①xR業界の動向と自分のネタ

1/11-14 CES 2021(外がわだけ観察)

https://www.ces.tech/Topics/Immersive-Entertainment/Augmented-Virtual-Reality.aspx

 年に一度のコンピュータ業界の大展示会CESが今年はオンライン開催され、色々な新情報が出ました。去年に比べてVR・AR系は少なかったと、1/18 Future Tech Meetup にて報告がされていました。15日には海外メディアからAR関連の報告まとめも公開されていました。

 いつか潜り込んでみたいと思っていたので、チャンスかなと考えましたが、企業所属とか条件が厳しく、資格を満たせていなかったので諦めました。


1/11 ThinkReality A3

 Lenovoの新型ARグラスの発表がありました。日本は発売予定が今のところなさそうです。

1/13 ルキグラの発表会

Looking Glass Portrait関連の発表がしばらく続きました。私もBackしているので、到着を楽しみにしています。2/9にミクミンPさんが早期到着版をゲットして、開封の儀~動作確認までを実況してくれていたのがよかったです。


1/16-24 Magic Leap Challenge  (#ml_challenge)

docomo XR developer program 

OnePlanetさんの報告記事


1/18 Future Tech Meetup #3「CES2021から見るXR業界の展望」(#ftm_event)

 20:00からCESの報告会があり、HoloLens Meetupから一瞬移動してコチラを聴いていました。動画アーカイブ・まとめ記事はまだなさそうです。

とりあえずパネラーに質問もしてみました。

 コロナで移動が制限されているので、体験すべきガジェットの体験がごっそり抜け落ちています。この状況でだれかに何かを勧めるのも説得力がないので、なんとかしたいです。現状打開策的なものはないらしく、通信業者がキャンペーンを展開するのを期待するという回答が得られて終了でした。

1/18 Tokyo HoloLens ミートアップ vol.24~HoloLens日本上陸四周年記念!~ (#HoloMagicians)

 4周年記念のHoloLens Meetupです。3周年記念の時は、私はサボって別会場に居ました。2周年記念の時は秋葉原の現地会場に居ました。事例や実運用が増えてきている流れがせっかくあるので、日本も乗り遅れないようになんとかしたいですね。トヨタ技術会のARカート遊びの発表が印象的でした。コンテンツの楽しそうな感じももちろんのこと、開発体制の構築と短期開発の様子が良かったです。こういうのが許される空気があるのがすごい。途中からCES報告会に移動して、また戻ってきたらエンディングでした('ω')抽選パーカーは外れました(残念)。

(いつもの自己紹介ツイートタイムのネタがちょまど氏に拾われていて焦りました💦)


1/20 XRミーティング (#XRMTG)

 先月のXRミーティングは北海道ページも参加枠が埋まって賑やかになりました。12月にclusterで #NT札幌 を開催した湯村さんに来てもらえました。NT札幌の様子を報告してもらえました。ホロ元さんのアイトラッキング実装講座とHoloLens 2用シェーダーのお話も学びがありました。懇親パートで共有したHere.fmをさっそくながみねさんが取り込み、3teneとzoom+Hereな画面が生まれました。懇親会で遊べるのもよいところです。


1/22 TopazChat Player 3.0が公開


1/27 TiltBrush オープンソース化 ハッカソンがあるかも



1/27真夜中 HoloLens Industry Summit(不参加)

時差を間違えました。

1/28 WebXR Tech Tokyo #4 (#WebXRTech)

 私は後半からの参加でした。スタンドアロンで体験できるVRコンテンツの紹介が続きました。


1/29 Clubhouseが突如注目されてiphoneユーザがみんな使い始める

 本当に突然のブームが来て複数の界隈が右往左往した印象があるclubhouseですが、最近は落ち着いてきたような気がします。テキストのtwitter、声のclubhouseという棲み分けが起こり、clubhouseでのみ発生するイベントなども出てくるようになりました。私はあんまり声のコミュニケーションに向いてない自覚があるので、ほとんど聴いてるだけです。とはいえ使い方はいろいろありそうな気がします。2/1に海外XR勢のグループに日本XR勢がトークセッションを実施したのを皮切りに、各クラスタが雑談部屋を建て始めたのが2月前半の流れでした。


1/29 VR未来塾 「仕事で導入するVRライブ配信 上級編 〜Voysys VR全解説」(参加できず)

1/30 #NEOKET 

 オンライン同人誌即売会が行われました。XR cloudという、バーチャル空間プラットフォームにて行われ、アバターの1ワールド内同時表示数がVRChatよりも多い事からすこし興味があり、参加してみました。一瞬しか参加できませんでしたが、いくつかの島で盛り上がっているのを見る事ができました。油断して高速で歩き回った結果ちょっと酔ってしまいましたが、こういうプラットフォームでポスターセッションとかやると、収容人数的にオフラインポスターの雰囲気を再現しやすくなりそうな気配がしました。


プラットフォーム。30人から100人までの表示を選べる。


Pixivからの報告記事(2/12)も参考になりそうです。


2/4-7 docomo Open House 2021

 去年はオフラインで開催していてMagic Leap Oneが膨大な数置いてあったとされていたOpen Houseイベントにも少しだけ参加しました。webのポータルページから各講演が視れたのと、特設のバーチャルブースに行くと3D空間の展示空間を自分のアバターで見て回る仕組みになっていました。プラットフォームはスマホアプリor iPadアプリで動くVirtual Event Platformというものでした(初見)。Likeを押すと昇竜拳で喜びを表せます。ポータルページからはブース担当者とオンライン名刺交換ができました。閉会の後ポータル自体が閉じてしまったので、終了後にちゃんと戦利品をPDFダウンロードしとかないと回収不能になります。この手のイベントではポータルページを最低1タブ残しておきましょう('ω')



2/13 Hack on Virtual

 28日最終発表日

2/15 Varjo XR-3のアカデミックプログラムが発表される


②学術界の動向

1/9-10 第56回応用物理学会北海道支部/第17回日本光学会北海道支部合同学術講演会(参加)

 応用物理学会と光学会の合同研究会が開かれました。二日間の期間中、Zoomの部屋が3つ建っており、そこを行き来する形式になっていました。9日の昼食後に、高校生・高専生の物理好き学生たちのジュニアセッションコンテストという企画が行われており、個人的にはこのセッションが一番好きでした。事前公開されている専用ページに、ポスターと、説明プレゼン動画が貼られており、予習をする期間がありました。ジュニアセッションコンテストはzoomのブレイクアウトルームを20か所くらいに分けた状態で、各部屋が各チームの質疑応答ルームになっていました。自作の実験装置などをモニタ越しに見せてもらったりもでき、ライブ感がありました。

 本大会の方では、質疑を時間外に行う経路などが無く、新しい知り合いを増やすことはできませんでした。途中で見かけた知人の先生にメールを送ったりして新年のあいさつに代えました。


2/8 応用物理学会誌の最新号にバーチャル学会の報告が載ってた

 (たしか)情報系のKameokaさんが2019年にバーチャル学会を開催したときの報告と運営上の反省点などのまとめ記事が、意外なことに応用物理の会員向け雑誌に載っていました。こっちでちゃんとした感じで残っていると、以降私の領域でバーチャル学会実施を相談された際にこれを渡せばよいので、そうとう楽になります。ありがとうKameokaさん('ω')✨

2/16 Twitter Conference というのが外国の学会で出てきた


2/19 超高分解能顕微鏡法分科会(参加)


③ほかのコミュニティ関連の動向

1/9 環境SDGsイベント「環境広場さっぽろ」

1/24 VRChat内ライブ #仮想水槽2 


1/25 オンラインLTハックLT (#onlinelthacklt)

 オンラインLTの勉強会において体験が向上しそうな試みを共有しあうLT大会、のオンラインLTハックLTのニ回目が行われました。今回は聴衆側のリアクションをスピーカに伝える仕組みの紹介が多めでした。ココでComntlyを知りました。

オンラインLTハックLTコミュニティがFacebookのグループでなかま募集中です。私も初期メンバーですので、試行錯誤が好きな方の加入をお待ちしております('ω')


1/27 AI × WebXR (#AR_Fukuoka)

 ARコンテンツ作成勉強会の吉永さんが講師の、フェイストラッキングコンテンツ講座が行われました。解説を受けながらステップバイステップで顔認識コンテンツを手元で作り、自分のWebカメラに映る自分の頭の位置に応じて画角などを随時変更するサイトを各自楽しみました。昨年出たELF-SR1の様な顔追跡を常にかける事によって、モニタの奥に立体物が視えている錯覚があります。不思議ですので体験してもらいたいです。

 段階ごとに挿入すべきコードがテキストで用意されており、自分が手打ちで入力する手間は最小限なまま、各パートでどんな動作を実装したいかを理解しながら作っていくことができます。オンラインハンズオンは一般的に非常に組み立てが難しいですが、この方式であれば、プログラミング経験が浅い私でもなんとか付いていくことができるのでありがたいです。次回は異分野領域のLT大会(2/24)です。

2/1 札幌市の対応方針の回


2/1 INEVITABLE ja night#13「地方のトランスフォーメーションとデジタル活用の不可避な流れ」(#inevitableja)

 地域変革×デジタル活用の回でした。札幌・福岡の事例紹介と考え方を聴けるレアな回でした。


2/3 DevRel Meetup in Tokyo #60 〜2021年に向けて〜 (#DevRelJP) LT

 登壇の話は④パートの方へ。2020年の問題点の洗い出しが行われました。オンラインイベントゆえの一方通行感と、それが原因の新キャラ発掘しにくい問題が満足度低下につながっているお話がどこでも共通であったことが分かりました。登壇側がStreamYard→Youtube配信→oVice で、非登壇側がoVice+twitterでした。twitterのコメントをcomntlyが集めてYoutube配信側に送ることでoVice内の参加者も他のコメントを見つける事ができる仕組みになっていました。


2/4  公開 #CMC_Meetup 企画会議

↑会話を残すのが規約上ダメなので感想しかつぶやけない人々。

2/8 DevRel Meetup in Clubhouse #1

DevRelの実験イベント。clubhouse + connpass。

2/10 SDGs x 北海道 交流セミナー 2021 

④の方で詳しく書きます。


2/12 神戸市 神戸のつどい in VR(不参加)

ゲストの関さんが様子を報告していました。NEOKETに続いてXR Cloud運用の例が見られました。

2/12 リンドの夜探し Voxelkeiさんゲスト会

 VRChat音楽勢の遊びをワールドギミックで支えるVoxelさんのインタビュー&突発ライブ回でした。最後のToneさんとの演奏はワールド入室可だったので、慌ててワールドにお邪魔して、久しぶりに画面の内側で楽しみました。


2/18-19 デブサミ2021 (#Devsumi)


2/18 Blackmagic Design Meetup (#bmdjp)



④自分の活動

12/31-1/1 年間活動報告のnoteを公開

  色んなオンラインイベントを渡り歩いて、一年なんとか生き延びた後の振り返りを書きました。絶望の3月からだいぶやれることが増えた印象です。

2/3 DevRel MeetupでのLT登壇

 時々お邪魔して最新運営テクを吸収させてもらってたDevRelのミートアップに備えて(1分自己紹介とかがある)、つぶやいてみたら、むしろLTに呼ばれたので、大慌てで発表を作りました。多拠点で共通の勉強会を運営すると、運営に負担が集中せずに継続するうえ、新しい人へのケアもしやすく、新拠点の追加も難しくないのでいいですよ(雑)っていう内容でした。
 2020年の振り返りとしてはみなさんネガティブなエピソードが多かったですが、私個人に限っていえば省エネかつ安全に過ごせたので、工夫が効いたなと思いました。協力し合えるコミュニティをコロナ前に見つけている事が前提ではあるものの、地域コミュニティとしての存在感は失われずに済みました。


2/5 HoloLens 2+ヘルメット in 札幌

 某大学の某研究室からの相談で、屋外で使えるHoloLens 2一式のご案内をしました。インフォマティクスさんが扱っている現場用ヘルメット+遮光バイザーの組み合わせが初めて札幌で見られました(札幌のXR業者さん所有でSNSに出されないものがきっとどこかにあるはずだけど)。
 初期設定まわりの導入サポートと、周りのスタッフさんへの操作の簡単なレクチャをして、ついでに学内を何か所か回って計4人くらいにそれぞれ啓蒙してきました。少ないけどこれでいいのだ('ω')

2/10 SDGs×北海道 交流セミナー2021 オンラインポスターセッション出展参加

大学のスタッフさんのお誘いがあり、#DoMCN の活動紹介を出来るという事で準備をしました。現在も掲示が公開されており、月末までは交流ができるとの事です。

 DoMCNはVR・AR関連技術に関する情報ハブとなるように、日本の別の地域の技術コミュニティと勉強会を続けて運用しています。

 私の活動としては、科学者にとってのIT導入のハードルが下がるための情報収集や実践を重ねています。結果的には #DevRel の技術や、 #CMC_Meetup の文化だったり、オンラインLTの仕方・運営の模索だったりと、VRがあまり関係ない方向にも知見の交換をする体制になっています。 はやく引きこもりでも科学ができるようにしたいですね。


⑤その他(ガジェットニュース・ツールなど)

1/2 ミカンの皮って紫外線で光るらしい


1/7 顔認証のある新型RealSenseが発表

1/8 Remote Assistを用いた新工場立ち上げの話


1/6 マジョカアイリスハックという遊びが流行り始める


1/8 oVice無償期間開始

1/9 三色電子ペーパーの存在を知る


1/10 長谷川晶一さんのBinaural Meet

1/11 mural

1/12 福井コンピュータのシステム

1/13 伴野さんのDevRel記事がまとまっていて良かった

1/14 ホロスターの記事が出ていた

1/15 導光板パネルがカッコよかった

1/15 TCL Wearable Display 

1/15 GPD WIN3 

1/16 HoloLens2 の入力方式にスワイプが追加

1/21 Blenderの使い方が公開された

1/23 MIERUNDES(2018)をようやく組み立てた


1/22Apple 心電図

1/26 MREAL S1

1/28Holo2がクリーンルーム仕様に

1/28 ボールペンの要らないメモパッド(500円)をダイソーで発見

1/29 AceRealの遠隔支援ツールの紹介動画シリーズが始まる


1/29 iRigに興味を持つ clubhouse用

1/29 衝立ごしの会話用のマイクスピーカ

2/1 ATOM CAMのセンサーが届いた

2/3 Dabelを開始 招待いらないから楽だった

2/5 HoloLens 2お手入れ動画

2/10 Aurora 7に衝撃を受ける(欲しい)

2/14 Neova

2/15 Miracast 4Kをゲット

まとめ

 年明けからバタバタと過ごしました。この期間のインパクトの大きな出来事はやはりClubhouseの流行でした。どうしてこんなに急に受け入れられたのかはよく分かりませんが、「記録に残らない歓談や議論の場」という軸がとにかく増えました。これをどうやって使えばより便利になるのか?という模索が行われていたと思います。
 個人レベルではなんか急に呼ばれるみたいなイベントがそれまでより増えています。あまり断らないので、多少親近感とかを与えているんでしょうか。今後ともよろしくお願いしますm(_ _"m)

(2021/2/23 360min 26963字)
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