一般公開のハンズオンを最大定員5名で開いてみた話

こんにちは。じゅんです。Scientist/Developer Relationsとして実験系の自然科学研究者とxR/ITのコミュニティの接続を促すことでの技術導入の橋渡しを続けています。
 先ほど #AR_Fukuokaさん主催の"はじめようOculusQuest/HoloLens2対応WebXR開発"が終わりました。現地運営・参加者の皆さんお疲れさまでした。 
 今回、主催の吉永さん(@Taka_Yoshinaga)のお声がけを頂き、Hokkaido MotionControl Network(DoMCN)の連携イベントとしてサテライト会場を札幌に設置し、国の緊急事態宣言から今まで開催できていなかった現地開催のハンズオン(実機貸し出し付き)をこちらでも開いてみました。
 構造としては、エンジニアカフェからの配信によるオン・オフハイブリッド開催に、札幌会場のオフ会場が連結して相互作用する多拠点ハイブリッドです(なおオープンソースカンファレンス福岡のハンズオン配信企画も重ねがけされていたので、札幌が福岡イベントに微妙に映り込みましたね)。三月に行われた #HoloHack (大阪駆動開発)でやった時のサテライト開発会場運営に近い感じです。


実施体制

 こちらで会場をお借りするにあたり、参加者定員を最大4名(スタッフ2名含む。最終的には5名になった)として札幌駅近くのProVision開発センターに許可を頂き、参加者を募集しました。実機貸し出し分がOculus Quest 2とHoloLens 2それぞれ一台としました。デバイス2つとも使用者が決まった段階で定員になるみたいな感じです。実機持ち込み枠も一応設定したところこちらにも応募がありました。
 本当は先着順で上から2名にするつもりだったのですが、私が抽選・先着枠の発表日入力をミスっていたので↑の枠内で3人とも当選を出してしまいました。この状態から改めて定員を減らしてしまうのも心情的によくなさそうという気持ちと、最近の感染拡大情勢が多少落ち着いていた事を踏まえて、最終的には距離を開けて5名という事にしました。

 もともとXRミーティング(2020年2月まで現地開催)や、先月のいわまさんと遊ぶ会(リンク)で使わせていただいていたので、会場利用についてはわりとすんなりと確認が取れて大変助かりました。

 前日に会場アナウンスを出し、最近の発熱の自覚症状などあったら事前に教えてねという感じのメッセージを出してみました。お昼に集合し、ハンズオンを始めました。現地組の無断キャンセルは0でした。


バタバタした

 ハンズオンに際し、札幌会場でのトラブルに関してはスタッフが対応にあたる事になりました。WebXRコンテンツの開発にはGlitchを使っています。プログラムを追加・改造した後のプレビューを実機で確認する段になっての「手が表示されない」が序盤に頻発しましたが、後半は安定しました。原因はさまざまでしたが、プログラムを更新する→読み込み先も更新する、のセットを徹底する感じになってきたので状況が改善していました。

 私が会場につくのが遅れたのが原因で、機材の準備も随時しながら講義にもついていくという感じになって大変だったので、途中からソースコードの組み立ては参加者のみなさんに任せて進捗を見守りながらウロウロしていました。あとはyoutube側の配信をさかのぼったりして講義進行状況のスクショを上げたりしていました。

画像1

 事前に打ち合わせていた会場設備の使い方はこんな感じ。実際は私の画面が狭かったので私のPCではzoomの接続はせず、福岡会場とのコミュニケーションはさって~さん(@s_haya_0820)に一元化しました。会場参加者の完走までを臨機応変に体制を変えつつ(行き当たりばったりともいう)、楽しんでもらえるように他のガジェットとかも合間に見せたりして進行しました。

 私以外4人とも所定のコンテンツが完成できましたので、安心しました。

おまけ

 当日の朝、急遽吉永さんから連絡が入り、nreal lightへの3D点群像ライブ送信のテスト(iPad LiDARから)をすることにしました。自宅間では札幌の送信がうまくいったので、ハンズオン終了後の懇親会タイムに双方向での送受信を試す予定を立てました。残念ながら、本番では会場のネットワーク環境に阻まれてしまったようなので次回に持ち越しとなりました。

 札幌会場にて、前日の参加キャンセル連絡と入れ替わりで参加登録を直前に入れてくれたきっポジさん(@kitposition)が、10月のLT会で披露してくれたボロレンズMk-3を持ってきてくれました。みんなでこちらも体験させてもらいました。ウェアラブルガジェットは体験しないとその良さが全然わからないので実機は重要です(重要)。

 ハンズオンの時間が所定のイベント終了時間より1時間早く終わったため、各会場での懇親タイムで相当色々できました。HoloLensの実機も手元に戻ってきたので、それぞれの参加者が好きそうなコンテンツをピックアップして体験してもらいました。さってーさんの島ではnreal light試着会も行われました。

やって再確認したこと

 実機があればそれを触るのが最善という事は当然のことながら、対面の環境であれば不具合に苦しむ予兆が視えるという事が再確認できました。オンラインのハンズオンをうまく完走させるコツは進捗を各自が随時報告してくれるチャットの流れにすることだったりしますが、現地にいるとそのタイムラグもないのでやはり反応を早くできますね。
 反面、現地会場のトラブルに早く対応できてしまうがゆえにオンライン側の対応が後回しになることも再確認できたので、オン専門で参加者をサポートする係も今後重要になってきそうです。

どこから

 今回の参加者さんのうちお二人は北都システムという会社(@HSC_MS)からのお客さんで、オフではまだお会いしたことのない方でした。コロナ拡大以降オンライン活動している時期のアカウントをフォローしてくれていて、今回のイベントを知ってくれたようです。枠の数が今ものすごく少ないので、参加のエントリーを入れるのにものすごくハードルを高く感じるだろうと運営としても思うのですが、それでも参加してくれてうれしく思いました。ありがとうございました。

まとめ

 21か月ぶりに、一般参加者に対してオープンな機材おさわり会を開催しました。いろんなガジェットが目の前にあって実際さわれるというのはやはり楽しいですね。
 いっぽう、本格的な冬がこれから来て換気が怪しくなるため、個人の防疫としてはまだ警戒が必要だと思っています。
 今回コレをやったからと言って急に数十人規模のミートアップor体験会を開催する、とはしないつもりではありますが、かつての楽しい体験会再構築に向けた体慣らしとして非常によい機会になりました。


とりあえず以上です。

(2021/11/20 120 min 2803字 初稿
 2021/11/22 2900字 社名掲載OK確認 修正)