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中小企業診断士資格取得を志すに至った経緯

私はこれまでに小売業2社、卸売業、印刷業、情報通信業、医療業と様々な業種を経験してきた。
職種も、小売店舗運営(店員・店長)、マーチャンダイザー、法人営業、ECサイト運営・商品企画、システムエンジニア、管理部門マネージャーなど、それぞれの企業で幅広い職務を行ってきた。
計6社での就業経験である。

なぜ、これまで多くの転職をしてきたのか。
その一番大きな理由は、学卒時(2000年3月卒)が就職氷河期であったから。いわゆるロストジェネレーションである。
当時私は運良く、大学2年からアルバイトをしていた専門品小売店が新卒採用を行っており、その店舗の店長推薦という形で就職にありつけた
一方、友人は同様に就職する者もいたが、フリーターや派遣社員などの非正規雇用や、希望する就職先がないから専門学校や大学院へ進む者も一定数存在した。実際に、2000年3月卒の大卒求人倍率が「0.99」で、調査対象期間では最低となっている。

引用:リクルートワークス研究所 第40回ワークス大卒求人倍率調査(2024年卒)

90年代後半は、消費税引き上げ(1997年4月・3%→5%)、アジア通貨危機不良債権処理の失敗による大手金融機関(北海道拓殖銀行、山一証券)の破綻などが相次いで起こり、景気が低迷。
需要不振生産・販売活動の縮小が起こり、製造業の企業を中心に一時休業や希望退職募集などの雇用調整、いわゆる「リストラ」を実施する企業が増加し、新卒採用にも影響が出た。
私は運良く就職できたものの、会社にいれば一生安泰でいられるという「終身雇用」の崩壊が目の前で起こった。

「これからは、のほほんとは生きていけない。結果を出し続けなければ、この社会では生きていけないんだ」と強く思った。

  1. 結果を出し続けるためには、爪を研ぎ続ける必要がある。

  2. 1つの会社の中だけでは、得られる経験や知識・ノウハウは限られる。

  3. 社会で生き残るためには、幅広く多くの経験をしておきたい。

  4. 休日は資格取得のための勉強をして、万が一への備えとしよう。

この考えを基に新たな経験・ノウハウを求めて転職を続けた。
さらに知識を求めて資格勉強にも励み、以下のものを取得した。

  • 日商簿記2級

  • 基本情報技術者

  • 販売士1級

販売士1級を20代半ばで取得し、「さて次は・・・」と考えた。
この頃には休日の資格勉強が日課になっていたように思う。
この販売士1級の参考書に「この資格取得後は、中小企業診断士をぜひ目指してもらいたい」というあとがきが記されていた。
ここで初めて資格の存在を知り、その後業務が多忙なときはなかなか難しかったが、閑散期や移動時間を活用して知識の習得を続け、結果1次試験は計4回受験した。

今年の11月には、中小企業診断士として登録される予定である。
ただ、これでゴールではなく、この先も結果を出し続ける努力をしていかなければ、社会に取り残されていくだろう。

資格は技能や知識習熟の証明であり、実際に活用できるかどうかは場数を踏み、経験しなければわからない。
ここでも私は運良く、日本生産性本部の登録養成課程を受講することができた。
ストレート合格者より、濃密な実践の場を踏めたと思うし、苦楽を共にした多くの仲間もできた。

結果、私は運が良かっただけなのかもしれない。。

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