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2020年の総括として。

気づけば2020年も残りわずか。なんだか今年は早かったですね。コロナにはじまりコロナに終わる。ステイホームと言われて、例年以上に、というかこの仕事をはじめて以来初めてくらいじゃないかな?あんなに家にいたのは。3日坊主でおなじみのボクがw ずっと家にいる、そんな日々でした。

あ、8月以来の更新ってことは重々承知の上で、(自粛期間中に更新できただろ、と思ってるみなさん、ごめんなさい)しれっとw 書いてます。キャナメです。

2020年大河ドラマ「青天を衝け」

12月27日現在、ほぼほぼ仕事納めなんですが、年内ギリギリまで2021年2月14日スタートのNHK大河ドラマ「青天を衝け(せいてんをつけ)」の撮影に入っています。大河は5度目かな?の出演になります。松平慶永(春嶽)役。

ドラマや舞台は、稽古や撮影に入る前に「衣装合わせ」っていって、その役柄に合わせた衣装を着たり、かつらのサイズを合わせたりするんですが。先日、そこでとんでもない衝撃が!!!

普段、かつらを着けるときって、頭にかつら下「羽二重(はぶたえ)」っていうスイミングキャップのようなものを被ってから、その上に自分サイズのかつらを着けるんですね。それを被ることで、かつらがフィットして髪もはみ出さないっていうものなんですけど。ココだけの話、そのフィット感って、羽二重を着けてくれる床山さん(ヘアメイクさん)の腕次第というか機嫌次第でw 髪が引っ張られたり居心地がよくなかったりするんですよ。撮影に入ると10時間くらいはかつらを着けたままなので、この羽二重のフィット具合って役者にとってだいぶ重要なんです。

それがですね、この間、大河の衣装合わせに行ったら、この羽二重が超進化していて、ギッチギチに被らなくてもよくなってたんです!「要さん、ちょっとここに座ってください」って言われるがままに化粧前に座ったら、床山さんが、バブル期のころのショルダータイプのでかい携帯電話みたいな機械(スキャナー)を、ぴゅーっとボクの頭上を一周して、それを3Dプリンタで出力。ななんと!3Dプリンタで自分サイズの羽二重が完成したんです!伝わるかなー?!この感動!!もうね、あのギッチギチのを被らなくてもいいし、10何時間もしんどさに耐えることもなくなるんですよ。いやーほんと、文明の進化を感じましたね。

でね、この技術、デスマスクなどにも応用しているそうで。例えば、今までは鼻の型を取りたいとか生首を作りたい、となったら、その役者が鼻の穴以外すべてに石膏などを塗りたくられて、息も絶え絶えにじっとしていてやっと象られるっていう流れだったんです。閉所恐怖症のボクなんかにはちょっと耐えられない代物だったんですけど。でも、この3Dプリンタの技術の登場によって、ぴゅーっと顔の周りを一周して象ったら、すぐプリント出力して、その悪夢さえももうなくなるっていう夢のような時代になりました。

いやー文明サンキュ!文明さまさまです!!

なので、来年以降も無事に役者が続けられそうです。いやほんとにさ。ボク、役者を辞めたい理由を挙げるとしたら、真っ先にそれ挙げてたくらいだから。今までは。
2021年はどんどん死体役をボクにくださいw。お待ちしています。

歯医者でも3Dプリンターと顎関節症

でですね、この技術を知ったときに、チラリと頭に浮かんだのが、「マウスピース」のことだったんです。ボク、寝ている間に歯ぎしりが激しいらしく、歯を食いしばるもんだから、歯の保護のために毎晩マスピースをして寝てるんです。で、先日もそれを着けて寝ようとしたら、歯ぎしりが相当ひどかったんでしょうね・・・見るも無残にちぎれちゃってまして。5~6年ぶりに新調することに。マウスピースを作る際は歯型を取るんですが、もうお分かりですね、型取りはボクの天敵なんですよ。口の中にピンクの粘土(印象材と言うらしいです)を入れてしばらくじっとしている。今、想像しただけで苦痛です。舌が触れたり動いたりするとまた取り直しになっちゃうから、口をポカ~ンと開けた状態でしばらくいるわけです。間抜けですねw 10数分後くらいにその型を歯科衛生士さんに抜き取られて終了なわけですが、さらにここから苦痛がもうひとつ待っています。アゴが自分のチカラじゃ閉まらないんです!ウソだと思うでしょ?ほんとなんです。しばらく開けっ放しにしちゃってたからアゴがその形に固まっちゃって、自力では閉じることが出来ず、手を使って、よいしょって感じに口を閉じてます。コレ、顎関節症あるあるじゃないかなぁ。

で、コレどうにかならんかなーと思っていたら!!先日、歯医者さんへ行ったところ、アノ3Dスキャナーが導入されてたんです!!感動でしたねぇ。今思い出してもうれしいw かつらの羽二重のためにぴゅーっとしたアノ機械よりも二回りくらい小さい機械が、口の中を1周したら型取り終了!ストレスも全くなく、時間もかからず、さらにはアゴを自力で閉めることもなく無事に終えることができました。
文明サンキュ!再びです。

WOWOW開局30周年記念「華麗なる一族」

それともう一つ。大河ドラマと並行して撮影に参加しているのが、WOWOW開局30周年記念「華麗なる一族」です。美馬中という役で参加しています。もうとにかく、ドラマにふさわしいスタッフ&キャストでまさに華麗なるメンバーで絶賛撮影中です。僕は特に主演の中井貴一さんとご一緒のシーンが多いのですが、中井さんが紳士すぎて毎回脱帽なんです。何がって?いや、もう存在が。すべてが。(オンエアーが始まったらまたエピソード色々暴露していきますがなww)ほんと、こういう先輩の後を追いかけていきたいとまた心に誓いました。原作の山崎豊子先生の作品は、これまでも映画やドラマに何作も創られてきましたが、どれも壮大な世界感でとっってもドラマチックですよね。僕も山崎先生の原作のドラマに出るのが目標だったので、この機会を存分に楽しみたいと思います。ちなみに山崎先生が随筆する際に常宿にしていたのが、三重県にある志摩観光ホテル。(2016年にG7先進国首脳会議 愛称伊勢志摩サミットが行われました。)

なんですが、そこでもロケが行われました。もう、景色がね。外国ww日本にも素晴らしい所はたくさんあります。ぜひ、機会があれば行ってみて下さい。

↓↓一人サミットの写真「ミナサーンオゲンキデスカー!!」

志摩観光ホテル

と、まぁ、コレがボクの「2020年BIGニュース」です。そんな2020年でいいんでしょうか?いいよね?w

ほんとはもっと日ごろからみなさんにお伝えしたいこと、たくさんあるんですよ。しかーし、役者には情報解禁というのがありまして。新しい作品に入っても、すぐにはお話することが出来ないんですよ。今やっていること、入ってる作品、取り組んでいることが書けない!後日書こうとすると、何を伝えたかったのか?何にボクが感激したのか?感じたのか?まるっと忘れちゃってるんですよねw その場でメモしろよ、って話なんですが。で、情報が解禁されるころには、アノ書きたかった熱いキモチがどこかに行ってしまってこのありさま。元来の3日坊主な性質も相まって、そんなこんなでnoteも8月以来の4ヵ月ぶりの更新となったわけです。

あ、ひとつ言い訳してもいいですか?コレって役者あるあるじゃないか?と思ってます。共感してくれる同業者多いと思うなぁ。というのも、役者って映画や連続ドラマの撮影に入ったら、1ヵ月、3ヵ月、大河なら1年とか、当然ながら「終わり」があるんですよ。なので、そのゴールに向かって進んで行く生き物、そんなカラダになってしまっていて。終わりが見えるモノに関しては続くんですよね。3日坊主気味のボクが、役者を続けて来られたのもまさに終わりがあるからであって、コレが永遠に続く物語だったら・・・今役者やってるかわからんw ま、それは冗談ですが、そういう事情?もあって、ボク、ずっと続けられる趣味になかなか出合うことが出来ないんですよね。(ほかの役者さんも、長いこと同じ趣味を続けてるっていうひとはなかなかいないなぁ。キャナメ調べ)

2020年は、はりきってnoteをはじめたものの、こんな感じでございますw あー来年からは開き直って、新しいことをはじめるのを辞めようかなw

というわけで、今年もあっちゅーまに終わってしまいますが、2021年もよろしくお願いします。
また気が向いたら更新します!次も4ヵ月後だったりしてw

それでは、みなさま良いお年を。

要潤


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