コーチングの歴史⑤

おはようございます。

今回は、コーチングの歴史において重要な人物である「トマス・レナード」について投稿させていただきます。

トマス・レナードは、

コーチングという分野の礎を築いた最大の人物だと言われています。

1980年代初頭、

金融アドバイザーとして、個人の経営状態の相談に応じていたレナードは、

顧客が財政状況と同じように、

自らの人生の問題についても片を付けたいと思っていることに気づきました。

そこでレナードは、

1対1でクライアントに協力し、クライアントが自分自身を向上させるためのサポートを始めました。

この時レナードが用いたのが、

様々な分野から得た心理学に関する知識でした。

この試みにより、

コーチングの方法論が形成され始めたのです。

以下、コーチングの経過を時系列で表しました。

1988年「デザイン・ユア・ライフ」コースでレナードが指導スタート

1989年「カレッジ・フォー・ライフプランニング」コースをレナードが設立

1990年代初頭、レナードと同じ志しを持つグループの創造性からコーチングが誕生

※グループメンバー
ローラ・ウィットワース
ヘンリー・キムジーハウス
キャサリン・ハウス
フレデリック・ハドソン
シェリル・リチャードソン
サンディ・ヴィラス
ピーター・リーディング
テリー・ルプバーガー
パム・ワイス
キャスリーン・マーカー
パメラ・リシャード
フラン・フィッシャー

1990年代に誕生したコーチングは、主にアメリカで発展し、ほぼ口コミで広がる。

レナードのアイデアや理論を創り出す才能をいかんなく発揮して、どんどんと世に認められるようになる。

しかし、

レナードはコーチのトレーニングを行うつもりはなかったことから、

1991年 ライフプランニング研究所閉鎖

1992年 ローラ・ウィットワースが、コーチ・トレーニング・インスティテュート(CTI)を開設

1992年 レナードがコーチ・ユーを創立

1994年 レナードが国際コーチ連盟(ICF)を創立
※創立後、レナードが思う方向に進まないことから、脱退

1997年 ICFとパーソナル・アンド・プロフェッショナル・アソシエーション(PPCA)合併

1999年 アソシエーション・オブ・コーチ・トレーニング・インスティテュート(ACTO)設立

当初、コーチングは電話で行われるのが主流でした。

それまで、大人数の対面授業でしか行われていなかったため、電話を用いたコーチングは画期的なものとなりました。

また、

トレーニングは遠方であっても実施できたり、多くの人が手間をかけずに安い費用で参加できたりしたことで、急速な広がりにつながりました。

現在は、テレクラスでのコーチングからインターネットでのコーチングが主流になっています。

コーチングの発端はアメリカでの展開でしたが、

これ以外でも、スペインやラテン諸国でかなりの発展もありました。

1990年代 ジョン・ウィットモアがインナーゲームとコーチングのアイデアをヨーロッパの国々やイギリスに取り入れる。

※ビジネス分野にコーチングを応用

1999年 コーチング・アカデミーがイギリスに設立

2000年 ヨーロピアン・コーチング・インスティテュート創設

2001年 インターナショナル・コーチング・コミュニティ(ICC)がブラジルに創設

世界中でコーチングの需要が伸び発展してきたわけですが、

コーチング分野を築いたとされるレナードは、

起業家としてアイデアに富み、多くの企業の設立者でもありましたが、会社の運営にはほとんど興味を示さなかったようです。

2003年には、47歳という若さで亡くなったレナードですが、

彼が設立したコーチヴィルとコーチ・ユーは、両団体共にコーチのトレーニング研究所として彼が亡くなった後も運営されていました。

いかがでしたか?

歴史をまなびながら、

1人の人間のアイデアが、多くの人間に活かされていることの素晴らしさに感銘を受け、

さらには、

コーチングにおいての自らのアイデアが、これからの発展や人々のサポートになると、実感しました。

次回は、ティッピングポイントという考え方について投稿させていただきます。

今回もありがとうございました。

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