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撮影スタイルと写真機考

自分の撮影スタイルと写真機に求めるものを自分なりに言い聞かせるために、整理するために書いてみる。


カメラを手に入れて、撮影をするようになったのが大学2,3回生の時なので、かれこれ24~5年前も続けていることになる。
最近、身近な人たちがカメラを始めてくれたので話す機会が多くあり、今のデジタル、そしてミラーレスの時代と異なる時代をまるで昔話のように話している。四半世紀も撮影してくると自分のスタイルやそれにあったカメラやレンズが自ずと決まってくる。
そんな中、ここ数年、新たに撮影スタイルが変わってきたことで見えてきたのがLEICAだ。
そこら辺の話をするために、撮影スタイル

撮影スタイルはきっと被写体によって随分と変わるのだろう。
街中のスナップ中心の撮影スタイル
同じ場所
ゆっくりと構図を考える
構図を考えていく上で重要な焦点(フォーカス)と絞り値、レンズの個性
フィルム調 モノクロはKodak T-MAX カラーはフジ100、Kodak GOLDなどが好き。というか見慣れている。プロビアやベルビアなどのリバーサルフィルムのビビットな色も好きだけど、高くて使えなかった身としては親しみのある色味はもっぱらこれらのフィルム

そこから来る写真機に求める機能は
絞りリングがあること
MFレンズに対応していること
絞りもフォーカスリング共にグルグル無限に回るのはダメ
クリック感も重要
フォーカスは二重像合致式がベスト
ISOや露出ダイヤルが軍艦部にあること
ファインダーがあること
ファインダーは素通しがベスト

基本設定
ISO:100
WB:晴天
モード:絞り優先、絞り環連動
測光:中央重点
フォーカス:MF

この設定・・・フィルムカメラの時の時代のまんまです。
しかも、AEが搭載されだした頃のカメラ、ニコンで言えばF3です。
今も時々持ち出しては撮影しているNikon F3。
このカメラはスタイルといい、機能といい、本当に現在でも十分に使えるカメラです。
Nikon F → F3 → Df

スナップシューターの異名を持つRICOH GR
一眼レフ機は写真機としては持つ、使う満足度は高いのですが機動性には欠けます。
スナップが好きなのでちょっと出かけるのでもカメラを持って行きます。(撮影しなくても。)
撮りたい瞬間に出会って、カメラが無いときの自己嫌悪は半端ありません。
今やスマホがありますが、やはり写真機で撮影することの満足感は違います。
そこで手に入れたのが待ちに待ったRICOH GR DIGITAL(初代)です。
サブ機として持ち歩き、カバンやポケットに入れておけるのに写りが抜群のカメラ。ハイコンデジとして単焦点28mm f2.8は驚異的です。
出張に行くときなど常に持ち歩いていました。(もちろん当時はスマホなどありませんでしたから。)
ただGRの"私的に"残念なのがファインダーが無いことと、AF精度が良くないのにMFが使いにくいことでした。

GRが Ⅰ→Ⅱ→Ⅲと進化を続けていく中で、どうしても心が躍らないんです。
カタログを見ては『やっぱり描写はピカイチだなぁ〜』と思い、実物を触ると萎えてしまう。これはいったい何なんだろう?自問自答する中で出てきた答えが「ファインダー」でした。
ファインダーを覗いてその画角で世界を切り取る撮影行為が好きなんです。
だから液晶を見ながら撮影するGRは自分の撮影スタイルには合っていないのです。
どうりで一眼レフカメラを使うと落ち着くと思った。

自分にとってファインダーの重要性に気づいた中でのコンデジ探しが始まります。その頃にはEVFが出だした頃でSONYなども考えましたが、、、絞り環が、、、
そお!絞り環も数字が刻まれていて、無限にグルグル回らないタイプなんです。でないとデジタル的にその位置に合わせてるってだけで、選んでいない感じがしてダメなんです。
話は戻って、ファインダーもEVFなど様々店頭で触ったけど、やっぱりOVFが良いんです。
絞りリングがあり、OVFで、軍艦部にダイヤルがあるコンパクトデジカメ。
この条件に当てはまるのはFUJIFILMのX-ProかX100シリーズしかありませんでした。
X-ProとX100と散々悩みましたが、なぜコンデジが自分にとって必要なのか?と思ったときに一眼レフ機のサブとして持ち歩くために軽さ、小ささが必須でした。そうなるとレンズ交換式とは言え大きく、重くなるX-Proは除外され、35mm相当のレンズが固定されているX100になります。

FUJIFILM X100Vという写真機
このカメラは本当に優秀です。
写欲を満たしてくれる一機です。
FUJIFILMならではのフィルムシミレーションは最高です!
そして快適な操作性なのに小さくて、軽い。
一眼レフカメラのレンズ交換をしなくても良いのあればこの機で十分なのでは!?と思わせるカメラです。
使い込むうちに唯一の弱点が。
それがフォーカシングです。
MFにしようとするとピーキングや二重像をデジタルで表示して合わせるしか無くなるのです。この作業を小さなファインダーでするのは至難の業になります。
AFに未だに慣れていない私にしてみれば、AFモードで撮影をすると絞りやピント位置などを考える時間が無くなり、ピピッと合焦するのでシャッターを切ってしまいます。すると絞り値やピント面など構図と写真の出来を決定づけていく要素がどんどんこぼれていくのです。

と、ここまで来ると"LEICA"か??
と真剣に考えました。
いや今も考えてる。
みなさんが上げておられる画を見るときれいし、好みの色表現です。
でも100万越えが必要か?
資産価値として考えればアリか?
いやとはいえデジタルなわけでどこまでの価値の維持につながるのか?
ようするに100万への言い訳をあれこれ考えているわけです。
言い訳を考えてまで手に入れなければならないのか?
でも今まで語ってきた自分の撮影スタイルにドンピシャなんですよねぇ〜。
ま、LEICAに行けばGOALなんでしょう。

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