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社員:取引先「3:2」の黄金比?ビジネスと宇宙の法則。

  経営者のみなさま、こんにちは。本日の日経新聞に大変興味深い記事が掲載されていました。物理学を用いて計算すると、従業員と取引先数の比率が「3対2」の比率に近づいた企業は、その比率から大きく外れた企業に比べ、10-20年間に廃業する確率が半分以下との事。

 B2Bを行う企業を対象にしたものだと考えますが、不思議なことに各社は戦略が違うはずなのに、ごく一部の大企業を除いてはこの法則が成り立つという事です。

 3:2という比率、それはエジプトのピラミッドとの底辺と高さの比率1.5や、絵画や建築で安定した美しさの黄金比率1.6にも似ているとの事。

  営業マンと取引先の数を出して、一人当たりについて多い少ないという議論は良くすることがありますが、社員全体に対しての取りき先数という事は、一度も考えたことが無かったので、目からウロコの考え方ですね。

 従業員1に対し、取引先1だと取引先に対して目配りが少なくなりすぎ、2対1だと取引先に対して口を出しすぎるのでは?との推測を出していますが、いかがでしょう?

 従業員90名の会社は60社。60名の会社は40社ですね。

 上記とは別の内容になりますが、武蔵野大学はM&Aの成功を数値化しています。その際に注目した8つの数値化した能力とは、①営業力②技術力③生産力④資金力⑤人材⑥信用・ブランド⑦アイディア力⑧機動性 です。

 皆様の会社はご自分の会社をどう評価されますか?ちなみに、分かりにくい⑧は、「事業の展開や撤退を素早く決断し、実行できる尺度」となっています。

 上記の取引先数従業員比率やM&Aの数値化による評価というのは、データを用いた統計の活用になります。

 私は経営者をサポートするときに、感覚ではなくてデータを必ず取り、解析するようにとお願いしております。

 データを出してもらうと、よく言う「二八の法則」は業種にかかわらず結構当てはまります。2割のお客様から8割の利益が出ている。2割の商品から8割の売り上げを占めている。パレートの法則ともいわれますね。

 パレートの法則は宇宙の法則ともいわれ、地球の大気は窒素が約78%に対して酸素・二酸化炭素・その他の気体が22%。また、地球の海と陸地の比率も海78%と陸22%である。そして人間(子ども)の身体も、水分78%に対してその他の物質22%で構成されている。さらに、腸内の理想的な善玉菌と悪玉菌の割合も78:22だといわれている。

 そのほか、二八(にっぱち)は、2月と8月はなぜかビジネスが低調。。。  カンはビジネスにおいて大変重要だと思いますが、データによる裏付けも大変重要です。データに興味を持ち、データを使った経営という基本を忘れたくないものです。 

 それにしても、1.5という黄金比率や、二八の法則という数字が出てくるのは面白いと思います。世の中は思ったよりもシンプルなのかもしれません。

 本日も最後までお読みいただき大変ありがとうございます。素敵な一日をお過ごしください。



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