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シャドーイング・例文暗唱・単語の勉強で発音記号を調べることの重要性

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シャドーイングとか
例文暗唱とか
単語の勉強をする時

発音記号はどれだけ調べますか?


単語の学習なら
語彙本に発音記号がついている
ケースも多いですね。

ただ、単語の本に発音記号が載っていても
あまり気にしてない方も割といるようです

🐥この記事を書いているJunのプロフィール🐥
英検®︎1級合格17回, TOEIC®︎990点18回, TOEFL®︎ iBT104(MyBest scores110), 英語発音指導士®︎, スペイン語少々, アルク「英検®︎1級合格マップ」著, 英語ジムらいおんとひよこ代表, 高校でアルゼンチン1年留学

今回は、発音記号を調べることの
重要性
ということで書いてみたいと思います。

私の場合は、
中学から発音記号を意識する
癖がついていたので、
受験の時にも
発音問題は得意な方でした。

ただ、ちゃんと理解してたかどうかというと
英語のテストで正解することはできるレベルで
発音記号の重要性に気付き(教えられ)
かなり意識するようになったのは
ここ5年くらいです。

発音記号と一口で言っても
記号が辞書によって違ってたり
規格によって違っていたりします

IPA(International Phonetic Alphabet)
というのがメジャーでしょうか。

音声学などの専門家でない限り
細かく知る必要はないのですが、
知っていることに大きなメリットがあります。

発音記号がなんで大事か
っていうのを
一つ一つ考えてみましょう。


🐥シャドーイングをする時

まず、その前に

シャドーイングとは?
とか
シャドーイングの効果
というのは

英語ジム らいおんとひよこの
シャドーイングの効果」で
ご確認いただければと
思います。

そして、
そのシャドーイングで
流暢性を改善しよう!
リスニング力を鍛えよう!
と思った方は

発音記号が必要です。

シャドーイングとは
耳から聴こえてきたものを
ちょっと遅れて真似するものですが

その、「耳から聴こえてきた音」が

そもそも

「日本語フィルター」がかかってたり
思い込みによって違う風に聞こえたり

なぜか、
ネイティブとは全然違う
英語になっていることを感じることが
あるかと思います。

そこで、
体系的に整理され、統一された記号で

「あ、これはこの音か」と理解し
「この単語のこの音は、これと同じなんだ」と

パターン化も自分の中で
積み重ねていくことが
シャドーイング上達の秘訣になります。

例えば、
aboutの発音記号を調べたことがありますか?

最初の a は「あ」ではないのです。

/əˈbaʊt/
    (Oxford Learner's Dictionariesより)
↑この先頭の e が逆になったやつ
schwa (シュワと読む)なんです。


あとは、eatとitの最初の記号は
違っていたりします。

eat  /iːt/
it /ɪt/

この、小文字っぽいやつと
大文字っぽいやつ

違うんですよね!

驚きです!

そして、記号が違うってことは
音が違うってことです。

他にもいろいろキリがないですが、
そんなことを意識してシャドーイングを
しているかどうか
というところがポイントです。

ただ単に聞こえたまま

「こんな感じかな〜」って
やってるだけだと
あまり大きな改善はできないかなと

あとは、ストレスの位置も発音記号で確認しましょう

よくある例を一つ挙げると

technicalという単語

シャドーイングで、ネイティブが
/ˈteknɪkl/
って、先頭にストレス(アクセントの位置のこと)を
置いて、もちろん喋っているのに
シャドーイングをしている方は

なぜか

/teˈkuːnɪkal/
とか
/teˈkuːnɪkalu/

みたいになっているんです。

耳でちゃんと聞いて
真似をしているはずなのに、
です。

この場合は、やっぱり
シャドーイングの効果は
残念ながら半減、、というか

半分もないかもしれません。

なので、ぜひ、
1つ1つの単語で

どんな記号かな〜
ストレスの位置はどこかな〜

っていうのを常に考えて
シャドーイングをやるのが
大事なんですね。

🐥例文暗唱をする時



次に例文暗唱。
これはシャドーイングの時より
発音記号がさらに重要になってきます。

なぜなら、シャドーイングのように
ネイティブのお手本がないことが多く
文字情報から自分で
音を出すことになるからです。

お気に入りの表現やフレーズ
使いたいセンテンスを覚える
というのが目的ではありますが、

ライティングだけで使うならまだしも
いつか、会話の中で、
会議で、スピーチで、プレゼンで
使いたいフレーズがあると思います。

そうなったときは、やっぱり
発音記号にそった(完璧じゃなくても)
音と、ストレスの位置で話さないと
誤解を生んでしまったり
自分の言いたいことが
伝わらなったり

そうじゃなくても
相手が理解しようとしてくれて

とっても負担をかけてしまいます。

このような理由から
例文暗唱をする時にも
さらに、発音記号が大事になるのです。


🐥語彙を勉強する時

もちろん、語彙を覚える時も、
大体、例文暗唱と同じ理由で
発音記号が重要です。

筆記だけのテストや
マークシートのテストのために
単語を覚えるなら
音はでたらめでも
良い点は取れるかもしれません。

でもやっぱり少なからず
声に出して使うことを想定していると思います。

単語本を使っているなら
発音記号を調べるてまが
省ける場合が多いので、
どんどん利用しましょう。

アメリカ発音とイギリス発音が
明確に分けられずに
掲載されている語彙本もありますが、
まずは、最初は発音記号を見る癖を
つけるところからで良いでしょう。

オンラインなら
https://www.oxfordlearnersdictionaries.com/ とか
https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/ とかが

アメリカ・イギリスを区別して載せてくれています。


🐥どれだけ細かく見ればいいのか

そして、じゃ、どこまでやればいいのか、
っていうところ、気になるかと思います。

え、シャドーイングのパッセージ、
例えば、200語ぜんぶ発音記号調べるの?

みたいな。

例文暗唱、週に100個やってるんだけど
全部調べるの?

そうですね。

理想は全部調べた方が良いです。

特に、今まで発音記号を意識してなかった場合は

さっきの aboutとか itとか
発音記号を知らなかったなんて方がいたら
本当に全部調べた方が良いです。

ただ、 aboutとか itとか
どんな文章にも含まれている
単語っていうのは、
最初の数回調べていると
もう調べなくても記号が頭に
思い浮かぶようになります。

そうなるともう調べなくて良くて

そんな単語が増えれば増えるほど
同じ200語をシャドーイングするにしても
発音記号を調べるために辞書を引く回数は
減っていきます。


なので最初は大変でも
全部調べた方が良いです。


🐥調べて書き込んで意味あるの?

あるんです!
発音記号を調べて
書き込んでいると

パターンがなんとなくわかってくる

そして、
興味が湧いてくるので
「あれ?
さっきの e の反対のやつ
また出てきた

そうそう、これこれ /ə/

これって、結局どんな音なんだっけ?

って知りたくなります。

ここが重要です。

heartとhurtはなんか似てるし
カタカナで書くと同じだけど
違うんだっけ?

とか

知れば知るほど、
いろいろ気になるはずです。

そして、気になってきたら
もうそれはこっちのもの

どんどん発音の知識も増やしていきましょう!

🐥最後に

とはいえ、

優先順位というのがあります。

今、TOEICで何点目指してる
とかあれば、
発音記号にかかりっきりになるのは
遠回りになってしまいます。

英検1級合格を目指している場合も同じです。

今、自分には何が最優先か
ということを考えて

🌱「今年は、流暢性を増して
リスニングを力を高めるために
シャドーイングを徹底的にやる!」

🌱「今は、伝わる英語の発音を
目指したい!」

なんて方は、
ぜひ、徹底的に発音記号も調べてください。

でも、そうじゃなくて
他にも大事なことがある場合は
いったん忘れてしまっても
良いかもしれませんね。

あれもこれもと手を出すと
本当に全てが中途半端になります。

なので、今回の発音記号の重要性、
とってもお伝えしたい内容でありますが、
みんながみんな、やるべき
ってことではないと考えています。


英語学習のどこかのタイミングで
取り入れてくれたら嬉しいな
という感じです!

以上です!
お読みいただきありがとうございます!


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