機能語も大事：わかる部分だけ読まない

TOEICや英検でリーディングの点数がなかなか上がらない、そして、その影響でリスニングやライティング、さらにはスピーキングも頭打ちになってしまっているケースがあると思います。

英文を大量に丁寧に読むことがリスニングやライティング・スピーキングの基盤となるので、語彙力増強や文法知識習得は当然のこととして、リーディングの量と質を増やしていきましょう。

ここでいう「リーディング」というのは、別にニュース記事を読むとか洋書を読むとか、あるいは資格試験英文を読む、仕事の英文を読む時だけではなく、たとえば例文暗唱やシャドーイングの時も含まれます。

声に出して行うトレーニングであっても、必ずそこに「読む」という行為が発生します。そこで、適当に読み過ごしているとわからない部分がわからないままとなり、結局伸びるはずの力が伸びないまま放置されます。

💎この記事を書いているJunのプロフィール💎
英検®︎1級合格20回, TOEIC®︎990点28回取得, TOEFL®︎ iBT104(MyBest scores110), TOEIC S190/W200, 英語発音指導士®︎, スペイン語少々, 「英検®︎1級合格マップ」(アルク)著, 「超速スコアアップ特急 Part2&5を狙え」(朝日新聞出版)著, 高校でアルゼンチン1年留学, 英語以外に西・韓・中も勉強中

そして、生徒さんと見てて思うのは、読む時など「機能語」に注意を払ってないなと感じることが多いです。たとえば、itがあれば「このitは何を指すんだろう」とか、他には「このthatは品詞はなんだろう、代名詞？副詞？接続詞？」といちいち考えずにささっと読んだりしているわけです。もしかしてそれでも、英検1級やTOEICの問題で正解は選べるかもしれません。でも、重箱の隅をつつくような（まさにその部分を読み取れてないと解けない）問題はどこを見たら良いのかわからくなります。それは普段から機能語に意識を向けてないから、その部分が存在してないかのように読んでいるから「解答根拠はここにある」ことさえ気づかずに選べないのです。

たとえば、この短い英文を読んでみて、最終文のthatの品詞が何か、どんな意味を持つか考えてみましょう。

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