主夫がおうちでセラピストしています。 「至福の納豆」
朝、5時に目覚めると洗濯機にお湯を溜めます。お湯洗いの用意をしながら、やかんを火にかけ、携帯で昨夜に届いているセラピーの依頼メールやリクエストのメールをチェックします。
洗濯機が回りだし、沸騰したお湯をポットに注ぎながら、メールへの返答の下書きを頭の中に描きます。
そして、娘や妻が起きてくるまでの間を利用して、豆乳チャイを作ります。
アッサム茶葉を煮出し、スパイスをごりごりと挽き、鍋にお湯を入れます。
家中にカルダモン、クローブ、シナモン、フェンネルの香りが立ちこめていく間、ほんの数分、瞑想をします。その間に今日の仕事としたいこと、できればしておきたいことなどをおさらいします。
洗濯機の終了アラームが鳴るまで、妻や娘が起きてくるまでの間、パソコン作業となるわけです。まだ、6時前です。
主夫をしながら、セラピストをして、もう14年になります。
人を癒す仕事がしたい
家事もしたい
お天気なら布団を干したい(できるだけ)
スーパーマーケットに午前中に買い物に行きたい
人とは会いたい、触れ合いたい(対面カウンセリング・整体)
夕方は洗濯物を早めに取り込みたい
夜は早めに眠りたい
家族とできるだけ一緒にいたい
家族と同じ体験がしたい
といった思いから、おうちでセラピーをしています。
14年続いているということは、収入もあるということで、20年前の自分では考えられない自由を得ています。
今日はそのひとつの至福体験をご紹介します。
僕はスーパーマーケットにこまめに買い物に行きます。
大量に買いだめすることはなく、その日の夜に食べたいものを買うというスタイルです。
日配品が並ぶ冷蔵ケースには、納豆が並んでいます。
いろいろな種類の納豆がありますね。
20年前の自分は、4パックで100円の納豆を購入していました。
付属の出汁醤油を入れてしまえば味は一緒と自分に言い聞かせて。
2パックで同額、またはそれ以上の高単価納豆を購入する度胸もなく、懐も寂しい自分にふがいなさを感じていました。
「なぜ、納豆というアイテムでこれほどの品揃えをするのか?」
イソップ寓話の「すっぱい葡萄」ではありませんが、
「どうせ、売れ残って品揃えから外されるだろう。」
と負け惜しみを言って、その場を離れていました。
それくらい、生鮮物を買うときに味わうボディーブローのように効いてくる価格との対峙…。
「ああ、買えない…。(本当は気軽に買いたい!)」
精神衛生上、あまりよくありませんでした。
しかし、今は2パックの納豆を臆することなく購入しています。価格ではなく好みで選択できるようになりました。
付属の出汁醤油を使うこともありません。
生醤油をかけて、万能ネギとともにいただいています。
納豆の味は、各メーカーで違う!値段でも違う!ということを発見し、臆することなく購入する自分に感謝するわけです。
主夫の叫びたくなる成功体験です。
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