サブスクのライブラリ

ふっと考えたことをつらつらと。
某ラジオであった「本棚って自分を表すわかりやすい自己紹介じゃん」って話。
確かに、本棚って自分の好きな作家、ジャンルが基本的に並んでますよね。
あるいは、そこに「誰かから影響を受けたもの」が並んでいたりもする。
結局、「その本棚の持ち主を表すもの」として機能する訳だ。
そこは電子書籍の本棚でも同じだと思う。
自分の好きなもの、興味のあるもの、影響を受けたものが並ぶ。

同じような感覚で、Apple musicの自分のライブラリを眺めてみる。
ふと思う、これは誰のライブラリだと。
もちろん、自分の好きなアーティスト、メディアで聞いて気になった曲も入っているけども、それよりも目に入ってくるのは、「なんとなく世間で話題だから聞いてみた曲たち」
星野源、米津玄師、King Gnu、坂道グループ……。
それらに追いやられるように、検索しないと出てこない、鷲崎健、学園祭学園、super beaver……。好きなものたち。
ライブラリの表面だけを見れば、オリコンチャートと変わらないようなラインナップ。
たまに個性を表すようなアニソンOPED。
なんというか、自分が世間に合わせるようなつまらない人間になったのか。
あるいは、現代の日本人の流行りを集めただけのライブラリになっているのか。
少なくとも、ここを見ただけでは、自分の人間性は見えてこない。中高生の延長線上に今があるから、このライブラリにはなっていないだろう。

そんな感じで、本棚って個性を表すけど、便利さの影で無個性になってないかい?って話でした。

サブスクが当たり前の時代。
学校抜け出して、小遣い握りしめて、CDショップに買いに行った、一番最初に買った思い出の一枚みたいなものもなくなっていくのかねぇ……。
いろんなものに気軽に触れられるからこそ、ホントに好きなものを好きで居続けるって、簡単そうで難しいもんです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?