自然に抵抗するには相棒が必要だ
今回の北海道の旅で、屈斜路湖の魚がつれる場所を現地のかたからオススメされて、藪こぎをしました
約10分間、不安の中自然を越えると本当の静寂で包まれた空間がそこにはありました
とはいえ、いつ熊が出るか、、と思うと気が気でなく、一時間で退散しました
今回の旅で自然相手に準備が怠っていたと本当に思いました
なにをすれば準備が整うかというと、自然と立ち向かう装備があれば、、と思いました
具体的にはまず、熊スプレーは今後持っていこうと思いました
射程距離が5mもあればある程度牽制ができます
それでももし、近づかれた場合は最後は闘うしかなく、そのために頼りになる武器=ナイフが欲しいと思うようになりました
いま使ってるナイフはオピネルというフランスブランドのコンパクトナイフです
安いから使っていますが、ある程度研いで、ようやくものが切れるかなという感じです
これでも突き刺すなどは出きるかもですが、刃も細く心細いです
それなら、仕舞わないナイフを常備して挑むならある程度安心感があると思いました
調べてみると色々なナイフブランドが世界にはあることが分かりました
どうせならと日本のブランドを探すとGサカイというものが気に入りました
刃渡りの軸も太く、シンプルながらも力強さを感じます
ところで、ハードボイルドの世界にもナイフ…に近いものはよく出てきます
北方謙三の著書をみると昔はナイフが好きだったようで、研いでは人にプレゼントをしていたようです
また、北海道中に沸いてきた持論ですが、原始的あるいはアナログなものほど、自分の生涯の相棒になりやすいと思います
私の三徳包丁はヘンケルスのものを使っていますが、研ぎ続けて10年近くまだ現役で使っています
クラシックギターも木だけで出来ています
これも11年時を共にしていますが、とくに狂うことなくその形を保っています
その法則から考えるに、ナイフも原始的なアイテムなので長く使えますし、普段は使わない代物です
複雑なものは、入れ換えを前提にしてますよね…
車も、キャブの方がお金はかかるものの、直りはします
インジェクションにはCPUという複雑機構が組まれているので壊れると交換、、という形になるのかなと思います
時計もそうですよね 機械式は複雑だけど、仕組みが決まってるからずっと動く
クォーツは寿命がきたらおしまい
そういう、原理原則に近いものほど人は愛着が沸くのではと思っています
また、比喩的に書くと刃物は自分の分身にもなれると思います
今回、オピネルの刃物では、不安しかなかったのは、自分が大自然に立ち向かう力不足をオピネルに託しきれなかったところにあります
もし、きちんとした刃物で研いであるなら、いざとなったらドンと構えて闘うしかないと開き直っていたように思います
自分を硬く芯を持てるかどうか、、の投影に刃物が役立っている そんな気がしました
今回の旅行でお金を使い果たしたのですぐには買えませんが、近いうちに相棒を選んで後生のものを探そうと思いました
そういう原始的でかつ原則的なものを今後もこだわって集め続けたいですね